■唐閣(T'ang Court)/尖沙咀
https://www.takemachelin.com/2019/02/tang-court.html
ランガムホテルズインターナショナルグループの香港における旗艦ホテル「ランガムホテル香港」。ホテル内にTギャラリア香港(DFS)が入居し、香港の中でも屈指の高級ショッピングエリアに位置します。
当館のメインダイニングは「唐閣(T'ang Court)」。ミシュラン3ツ星の広東料理であり、コース料理は1.5万円前後〜と軽く引くのですが、ランチの飲茶コースであれば5千円台で済みます。
詳細は別記事にて。
■重慶大厦/尖沙咀
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%85%B6%E5%A4%A7%E5%8E%A6
香港イチの魔窟と言えばココ重慶大厦(チョンキンマンション)。常に怪しげな外人が軒先にたむろっており、中に入るともっと怪しげな外人がもっとたむろってます。
前回お邪魔した際は両替を試みましたが、今回は旅行中に紛失してしまったイヤホンを所望しに。
1Fに入居するインド人経営の電化製品屋をぶらつく。有象無象の商品が投げ売りされており、それぞれの商品の説明を尋ね相場感をつかみます。交渉を重ねるとどの店も結局は似たような金額に落ち着くので、最終的には感じの良いニイチャンの店で買いました。人柄って大事だな。
■赤柱(Stanley)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294217-d320715-Reviews-Stanley_Market-Hong_Kong.html
バスに乗って香港島の南東へ。香港島最南端に位置する美しいリゾート地、赤柱(スタンレー)にお邪魔しました。イギリス植民地時代は香港最大の漁村でしたが、現在は欧米人が中心となって暮らす高級住宅街です。
ほら、車はテスラにベントレーだよ。聞こえているのはほぼ英語。瞬間、自分が香港にいるのかどうなのかわからなくなる。
欧米風のショッピングモールの他、土産物屋が集積する「スタンレーマーケット」もあります。ただし見るべきものは特に無く、香港初心者の方はわざわざ来る必要はない街でしょう。香港5回目でもう見るもの無いや、という方むけですねスタンレーは。
■淺水灣(Repulsebay )
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%A4
香港島の南、スタンレーの西。ハリウッド映画「慕情」の舞台となった小さな街。スタンレーに負けず劣らずの超高級住宅街であり、香港でも屈指の地価を誇ります。
遠浅のビーチが自慢。海水浴場として人気があり、地元の方はもちろんのこと観光客も多数訪れます。この日は中国人観光客がバス数台で乗り付けており、真冬だというのに賑やかなビーチでした。
香港マダム御用達、ペニンシュラ経営「The Verandah Restaurant」のアフタヌーンティーが有名なのですが、なんとこの日は定休日。ベランダの無いレパルスベイなど、パティのないハンバーガーのようなものである。拗ねて香港中心地へと戻ります。
■金鳳茶餐廳(Kam Fung Restaurant)/湾仔
https://www.takemachelin.com/2019/02/kam-fung-restaurant.html
香港のソウルフードと言えば菠蘿包(ポーローパーウ)。パイナップルパンとも呼ばれるパンの一種です。しかしながらパイナップルが入っていたりパイナップル風味がするというわけではなく、パン生地の上にクッキー生地を被せて焼くことにより表面がパイナップルのように見えるとのことで、そう呼ばれるようになったそうな。
詳細は別記事にて。
■Mott 32(卅二公館)/中環
https://www.takemachelin.com/2019/02/mott32.html
香港のメガバンク、渣打銀行(Standard Chartered Bank)の地下にあるミシュラン星付き中華。いやあ、香港まで来た甲斐がありました。この中華料理はちょっと東京には無いですね。先鋭的で、味覚が多様で、しっかりと美味しい。ここ数年における我が心のチャイニーズランキング1位かもしれません。今度はもうひとつのスペシャリテ、事前予約必須の北京ダックにチャレンジしてみようかしらん。
詳細は別記事にて。
■ON Dining Kitchen & Lounge/蘭桂坊
https://www.takemachelin.com/2019/01/on-dining-kitchen-lounge.html
最後の夜は香港きっての繁華街、「蘭桂坊(Lan Kwai Fong)」で夜遊びです。中環駅から少し山側へ歩くと、ひたすらに飲み屋が連なり酔客が道に溢れる一画が。
我々が訪れたのはミシュラン1ツ星レストランに併設されたバー。デザートや食後酒を楽しむためにダイニングフロアから上がって来る客も多く、雰囲気ならびに客層が非常に良いです。
詳細は別記事にて。
■Lung King Heen(龍景軒)/中環
https://www.takemachelin.com/2019/02/lung-king-heen.html
フォーシーズンズホテルのメインダイニング「Lung King Heen(龍景軒)」へ。中華料理で世界初めて3ツ星を獲得した店として名高く飲茶では最高峰に位置付けられています。カジュアル飲茶ならが1ツ星を獲得した添好運(Tim Ho Wan)のシェフは当店出身です。
サービスが素晴らしいですね。リッツ、シャングリラ、ランガムそしてフォーシーズンズと立て続けにラグジュアリーホテルの中華を食べ比べて来ましたが、当店がダントツでレベルが高い。オープン前のミーティングはしっかりやってたし、私に関わった全スタッフが皆私の名前を覚えていました。これは中々できそうでできないことあるよ。
詳細は別記事にて。
■潮楼 (Chao Inn)/香港国際空港
https://www.takemachelin.com/2019/02/chao-inn.html
LCC専用に近く派手さに欠ける香港2タミですが、レストランは意外に充実しています。テーブルサービスの店からフードコートまで百花繚乱であり、無料wifiのスピードも速い。無理にラウンジに居座らなくても、気持ちよく時間をつぶすことができます。
機内で食事を摂るのは落ち着かないので、16:30という時間ではありましたが早めの夕食を摂ることに。潮楼 (Chao Inn)という中華料理のファミレスチェーン店であり、飲茶のみのアラカルト注文にも対応してくれます。
詳細は別記事にて。
■総括
さてさて毎年お邪魔している香港。今回も楽しませて頂きました。今回いちばん印象に残ったのは、香港人は道路を渡るのがヘタということです。普段あれだけガサツでグイグイ来るくせに、横断すべき道路を前にした途端、急におっかなびっくり自信を無くすように見えるのが何だか可笑しかったです。ちなみに信号無視をさせたらニューヨーカーの右に出る民族はなく、何もない道路を渡らせたらベトナム人が最強だと思います。
ガサツ、と言い切ってしまいましたが、それは日本文化圏から来るとそう感じるだけであり、この社会に溶け込んでしまえばお互い遠慮なく(物理的にも精神的にも)ぶつかり合うので、それはそれで悪くない世界だなと思いました。皮肉でなく。
そうそう、これは日本在住の上海人の友人が語っていたこと。「私たち中国人が世界中から眉をひそめられ、迷惑に思われていることは知っている。そしてそれをコンプレックスに感じる中国人も増えてきた。なので今後、中国で伸びていくビジネスは教育だろう。科挙的学力に係る教育ではなく、教養やマナーという意味での教育」だそうです。今後、中国で一山あてたいと感じている方は是非どうぞ。
ところで香港に限らずどのアジアの国々に立ち寄っても等しく感じることですが、昔に比べると割安感に乏しくなってきましたね。経済学的なややこしい説明は専門家に譲るとして、これはひとえに日本の国力が相対的に弱くなってきていることが理由でしょう。
しかしながら悲観する必要は全く無く、日本に留まり日本の中だけで小商いを続けるならば、普通に暮らす分には何も困らないと思います。学生時代は海外に対する憧れがそれなりにあったのですが、最近はどんどん思考が内向きになってきました。ヘタな英語を話すよりも美しい日本語を操れるほうが格好良く思える今日この頃。
明日ありと思う心の仇桜とは言うものの、経済や文化については粘性があり、少なくとも我々が生きている間にこのトレンドが大きく変わることは恐らく無いでしょう。妙に悲観する必要は全くありません。気楽に日本を楽しんでいきましょう!
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。