上記の本において殿堂入りしていた当店。店主が体調を崩されたらしく暫く休業が続いていたのですが、12月より再開したとの通報が入りすぐ行列。正午少し過ぎで6~7人の待ち順列であり15分ほど待ちました。
当店はあくまでとんかつ専門店なのですが、軒先に掲げられた「カキ入荷しました」との張り紙が気になってしかたない。食べログで確認したところによると、当店における冬季のカキはスペシャリテであり、とんかつ屋のくせに殆どの客がカキを注文するとの情報を得る。困った。
テーブルが4卓のみであり相席前提。我々のテーブルはOL2名にオッサン1人、私1人という構成です。私以外は皆「カキバター定食」を注文しており、かの「うどんが主食」大先生も「カキバター定食」を推していたため、冒頭の目的は反故にし欲望に負けることとしました。
10分ほどして「カキバター定食」が到着。牡蠣は米崎産とのこと。ちなみに先の写真の小鉢はお通し(?)でしょうか、キャベツの浅漬け(?)であり、別に美味しくはなかった。
議題の牡蠣。なるほど火をしっかり入れた後であってもこのサイズということは、生の状態であれば相当のサイズを誇るのでしょう。とは言え料理名の通り牡蠣をバターと醤油で炒めただけのものであり、美味しくはあるけれどもネット上で大絶賛されるほどのものではありません。牡蠣さえ仕入れられれば私でも作れます。
ライスも普通。やや水分少な目の硬め。
味噌汁は白味噌主体で円やかな味わいが特徴的。しかしながら具材の豆腐の質はどうでしょう。スーパーの最安値の豆腐を雑に切ったレベルの品質であり、2,000円のランチのお椀としてはいかがなものか。
全体を通して美味しくはあるのですが、わざわざ電車を乗り継いで行列して2,000円払うほどの料理かというと疑問。カキバターであれば自宅でフライパンさえあれば調理できてしまうのがこのイメージの悪さに拍車をかけるのかもしれません。
やはりトンカツを食べに来ないといけないな。また来ます。
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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
- とんかつ マンジェ/八尾(大阪) ←とんかつの聖地。私のとんかつ観を変えた店。
- とんかつ都/麻布十番 ←無名ですが実力派。肌理の細かい衣が特長的。
- ポンチ軒/新お茶の水 ←肉がミルキー。行列が短いのもグッド。
- とんき/目黒 ←都内屈指の老舗。16:30には行列が。
- 豚組(ぶたぐみ)/西麻布 ←西麻布のオシャレとんかつ。味も最高峰。飲み屋として使うのも良し。
- 豚組食堂/六本木 ←豚組のセカンドライン。ヒルズ内かつ通し営業と使い勝手良し。
- のもと家/大門 ←売り切れ必至。大門の超人気店。
- 檍(あおき)/大門 ←蒲田の超人気店がとんかつ激戦区、大門に進出。
- 丸五/秋葉原 ←ミシュランのビブグルマン(安ウマ店)をゲットしており、秋葉原の観光も兼ねて外国人にも大人気。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。