キュランダ見どころまとめ/ケアンズ

ケアンズは都市名としては有名ですが、実際に訪れてみると特に何もない地域であり(ビーチすらない!)、現地で愕然とした観光客が時間つぶしに訪れる町がここ、キュランダ。
ケアンズの北西30kmに位置する人口1,000にも満たない小さな町であり、アボリジニの言葉で「熱帯雨林の村」と意味する通り、世界遺産に指定された熱帯雨林に囲まれています。

■Skyrail
https://www.skyrail.com.au/ja
世界遺産指定にもなっている熱帯雨林の上を通過し、スミスフィールド駅からキュランダ駅間を約35分で結ぶロープウェイ。往復で1万円近くと中々に高価。ロープウェイで往復しても良いし、私のように鉄道(後述)でキュランダから戻ってきてもOKと、色々なプランがあります。
まあ、普通のロープウェイです。熱帯雨林らしく雨が降ってきたのですが、普通に景色が悪くなるだけであり、こんな演出いりません。私は青い空が好きなのだ。
途中駅がいくつかあり、下車して遊歩道を自由に散策して良いのですが、普通に豪雨で気分的に楽しむことができませんでした。


■Kuranda Home Made Tropical Fruit Ice Cream 
http://www.kuranda-icecream.com.au/
キュランダの町は覚悟していた以上に何もなく、最も有名な観光スポットと言えばこのアイスクリーム屋ではなかろうか。気さくなジイさんが「ゲッツ!」のように平成最後の滑り芸を披露してくれるのですが、私はアイスクリームを食べに来たのであり、肝心のアイスがハーゲンダッツ以下の品質で、値段はその数倍というのだから堪らない。名物に旨いものなし。本当にホームメイドかという点でさえ怪しいものである。


■Kuradna Koala Gardens
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g499666-d660563-Reviews-Kuranda_Koala_Gardens-Kuranda_Queensland.html
私は自然愛護の観点から動物園や水族館を好まないのですが、生きたコアラを抱っこできるとなれば話は別である。何しろオーストラリアは州によって法律が異なり、シドニーあたりでは抱っこはNG。普通の観光客が生コアラを抱きたければケアンズまで来る必要があるのです。しかしながら料金が妙に高く、時間は限られており、行列も生じていたので、やはり私は自然愛護の観点から回れ右して帰りました。


■Kuranda Rainforest Coffee
http://www.kurandarainforestcoffee.com.au/japanese/
ケアンズ近郊のアサートン高原(Atherton Tableland)で生産し、当店で焙煎するというビーン・トゥ・コーヒー(今考えた)がコンセプトのコーヒー専門店。日本人が経営に関与しているのか、日本人店員が日本語ウェルカムな姿勢です。
どうせ観光客向けの店だろうと期待していなかったのですが、一口飲んで目を丸くする。こんな田舎でここまでレベルの高いコーヒーに出会えるなんて。この品質はブラスで飲んだ1杯2,000円近くするコーヒーを凌駕する味わいであり、我が人生においてもトップクラスの美味しさでした。それにしても、店員の日本人のニイチャンが、妻には日本語で応対し、私には最初から最後まで英語での接客だったのが気になるところ。私と妻が、いったいどのような関係に見えたというのだ。


■Kuranda Scenic Railway
https://www.ksr.com.au/Pages/Default.aspx
「世界の車窓から」のオープニングを10年間飾った列車「キュランダ高原列車(Kuranda Scenic Railway)」。元々は鉱山労働者のために敷設された鉄道ですが、現在は観光列車に転用されており、通勤輸送には利用されていません。
1日2往復のみであり、片道の所要時間が2時間弱と、中々にハードボイルドな列車です。バロン滝付近では10分近く停車し、車外に出て撮影もOK。まあしかし「Scenic」とは名ばかりであり、この程度の景観は世界を探せばごまんとある。世界中を旅して旅して旅しまくるという人生は、ある種の不感症に悩まされてしまうものです。
キュランダは、往復するとひとりあたり2万円近くを要する割に、大した見どころの無い寂れた町でした。長いクルーズ旅行の間のだめな寄港地にニュアンスが近い。事情があって長い間ケアンズに滞在することになり、ヒマでヒマでバイバイキーン!という方でない限り、わざわざ訪れるべき観光地ではないでしょう。


食べログ グルメブログランキング

オーストラリア目次

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。