1885年創業の、シドニー最古のシーフードレストラン。ワトソンズ･ベイの浜辺に位置し雰囲気抜群。シドニー市街地からは距離がありますが、フェリー乗り場すぐにあるので、観光客にとって意外にアクセスは良いです。
100席を超える大バコ。店員の数が圧倒的に足りておらず、入店してから10分近く放置されました。アジア系の店員を捕まえて注文しようとすると、「秒で戻ってくるから」と言いおいてそのまま帰ってきません。このまま店を去ろうかとも考えましたが、「アジア系の店員はアジア人には冷たいものよ」と海外育ちが長い妻は気にするふうでもない。「ちなみに女の店員は女に冷たいから」
なんとか苦労して手に入れたファーストドリンク。この時点で入店から20分以上経過しており、ワタミであればひっぱたかれているところである。PBのビールのようで、コクがあり味は良かった。
前菜にガーリック・プローンズ。ニンニクの風味をオリーブオイルに移し、その中に海老がたっぷりと漬かっています。味は今あなたが想像している通りのものですが、見た目以上に海老が詰まっており、2,000円でこの量はお得に感じました。
カラマリ。洋風イカの唐揚げです。日本のビアバーなどにあるそれと同等の味わいであり、こちらも2,000円という意味ではまあこんなものでしょう。シーフードレストランと冠するのであれば、もう少し哲学があっても良いとは思うのですが。
スペシャリテのフィッシュアンドチップス。この一皿で47.9ASDつまり4千数百円もします。味は先のカラマリと同様に、日本のパブなどで食べるそれと大差なし。1皿の価格としては高く感じますが、量は日本の3人前近くあるので、まあ、こんなものでしょう。
3皿をシェアしてビールを数杯飲んで、ひとりあたり7～8千円といったところ。観光地の有名店で食べるランチという意味ではこんなものでしょうか。絶景であることは間違いないので、雰囲気を楽しむお店です。
料理の味そのものをリーズナブルに楽しみたい場合は、すぐそばにテイクアウト専門店があるので、そちらでフィッシュアンドチップスを調達して浜辺の芝生で食べると良いでしょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
