ラーメン屋で檜の1枚板テーブルがあるのは当店ぐらいでしょう。飲み屋という営業形態を採れば結構なオシャレ感のあるラーメン屋。女子ひとり客も結構多かったです。
汁なし担々麺の淋しさはスープが無いことに尽きますが、当店はお通し的に最初にスープを出してくれます。典型的な中華料理屋のスープですが、ノスタルジックに旨い。
自慢の担々麺が登場。1,000円です。ランチタイムであれば大盛り無料。「レンゲを使って下からしっかり混ぜて下さい」と、店員のおばちゃんに4回言われました。よほど大事なことなのでしょう。ヤケクソというレベルにまで放り込まれたネギがスタイリッシュです。
前述のネギならびに卵黄、肉味噌をグルグルと混ぜ、まさに中華風カルボナーラ。辛味は実にマイルドであり、味噌の旨味が支配的。ネギの独特の辛味と臭みが玉に瑕。麺は中太で、これらのソースにちょうど良い太さです。
「〆をお願いします」とコールすると、無料で白ゴハンを少しだけ盛ってくれます。これを肉味噌と一緒に混ぜ混ぜすると、今度は中華風リゾットに。これは日本人であれば誰もが喜ぶサービスです。
麺1杯に1,000円というのは若干高い気もするのですが、大盛りにすればとんでもない量のボリュームとなるため、満腹感を含めた総合的な満足度は結構高い。今度は冬季限定の「あさりそば」にチャレンジしてみようっと。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。