ブラチェリア バーヴァ(braceria BAVA)/大門

大門の交差点から徒歩数分のイタリアン。数量限定のスペシャルランチをどうしても食べたくて、11:30のオープンにシャッターします。
1階にも席はあるのですが、この日のランチでは調理場のみとして使用していました。メインは2階。結構な大箱で2階にバーカウンターもあり、宴会使いにも耐えれそうです。

隣のテーブルの50代のスーツ姿のオッサン2人が結構な音量で話しており、うるさいなあと、ひとたび意識が向いてしまうともう終わり、以後の会話は全て自動的に聞き耳を立ててしまいます。

会話の内容から推察するに2人は高校の同級生であり、片方は弁護士、もう片方は外資金融。超一流名門高校から東大に進学した秀才であり、初対面から自らの学歴をそれとなく披露し、食いついた者にはセンター試験の点数まで俎上にあげるタイプです。会社を辞めることを「卒業する」と表現しがちな人々でもある。
この日の数量限定品は「メカジキマグロのロースト」でした。サラダとスープ、ライスがついて1,000円ポッキリ。食べる前から大満足。

「あいつはチョーギンで」「タクギンじゃなかったっけ?」「○○は自動運転でテレビに出てて」「△△は□□を買収して」嫉妬と羨望が入り混じった複雑な声色で、同級生の噂話に華が咲きます。
はんぺん大のメカジキがデデンと鎮座。1,000円のランチにしては盛り付けに華があり食べ応えも充分。ソースのバター風味が強烈で、ちょっと好き嫌いが別れる味かもしれません。

「あの頃はやっぱ時代がおかしかったよな?」文脈から察するに、あの頃とは恐らくバブル全盛狂乱の時代を指すのでしょう。「何にもできねえクセに、文系の奴らが幅きかせてさ。官僚、銀行、証券、不動産。なんであんなに偉そうだったのかね」

「全くだよ。最近はAIやらGAFAやら再生医療やらで、理系のほうがスポットライトが当たってるけど、いいことだと思うよ。ようやく健全な社会になってきた」
サラダは量はそこそこあるのですが鮮度は欠けています。まあ、1,000円のランチのオマケのサラダはこんなもんでしょう。

「理系の同級生が活躍してて嬉しいよね。俺なんてもう、自分の器の小ささが自分でわかっちゃってるからさ、いかに余生を楽しむかしか考えてないよ」
スープが結構おいしい。出汁の味が強くトマトの風味もきいており、オマケではなく夜の前菜としてしっかり食べてみたいところ。

「オレもそう。ここまで来ると、人生楽しんだもん勝ちだよな。この前オヤジが死んだんだけど、死に際にさ、家族とあの時ああして楽しかったって話しかしなかったもんな。あんなに仕事人間だったオヤジがだぜ?」
ライスは可もなく不可もなく普通でした。

「80年生きるとしてさ、40年働くってのは明らかに長すぎだよな。死に物狂いで働いて、楽しかった思い出なんて何ひとつ残らない。誰かのせいにしてしまいたいけど、自分の顔しか思い浮かばない。こんなことなら最初っから楽しいことをだけを追求しておくべきだったよ」一呼吸おいて彼は言う。

「だから最近、アムウェイ始めてさ。お前もどう?」
1,000円のランチという意味では悪くない質および量です。繰り返しになりますが、あのニンニクパンチはちょっと好みが分かれる。ちなみにアムウェイが食べていた「豚肩ロースの西京漬け炭火焼き」が実に旨そうであり、150円の追加料金で1.5倍も肉増しもできるようなので、今度はそちらを試してみようかしらん。


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渝川菜館(Yu Chuan Club)/湾仔(香港)

私が香港に来るということで、在住の友人が一席設けて下さるということで、下町と都会が同居する街、湾仔の雑居ビルへ。
ちょっとギョっとするような外観のビルですが、内部はキレイにリノベされています。「香港の四川料理屋は20軒以上行ったが、ココが一番という結論に達した」と、幹事は自信満々。
フライトが遅れたため、玉突き事故で私も遅刻。既に円卓の上にはごちそうがいっぱいです。「タケマシュランのために写真は撮っておいたよ」と気が利くマックス。
贅沢にもシャンパーニュを飲んでいたのでどういうことかと訊ねると、当店は1本60HKDのコルケージ(抜栓料)で持ち込ませてくれるとのこと。なんと良心的な。香港には持ち込みOKなお店が多いんですって。この日は盛大に4本の持ち込みでした。
ミミガーとキュウリの辛いタレ和え。コリコリぐにぐにとした食感でグッド。調味もただ単に辛いだけでなく、コクと奥行きが感じられ実に旨い。
よだれ鶏。こちらも先のミミガーに似た味付けなのですが、肉質にコクが乏しい分フラットな味覚です。これはミミガーに軍配が上がる。
細切りのジャガイモに火を通し、ひき肉 とネギを和えたもの。日本にありそうでない料理です。シャキシャキとした歯ごたえに辛味を中和する炭水化物。ついつい手が伸びる安心の味わいです。「四川料理は辛いもの一辺倒じゃなくて、こういう辛くないのも間に挟むのがコツ」とのことでした。
麻婆豆腐。よだれ鶏に似た芸風であり、それほど奥行きが感じられませんでした。四川料理は莫大に辛いので、クセの強い食材のほうが似合うのかもしれません。
大好物の水煮。今回の具材は牛肉ではなくお魚です。水煮と書いてもどこが水やねんというレベルの地獄絵図カラーですが、覚悟していたほど辛味は強くなく、どちらかというと山椒の風味が支配的。ビリビリと体全体が震えてくる。死ぬほど辛いがそれ以上に旨い。魚だけでなくジャガイモ(?)で作られた麺の味わいも最の高。本日一番のお皿です。
麻婆茄子。こちらもそれなりに辛いですが、味噌風味が強く相対的にマイルドに感じました。トロっとした舌触りが官能的でクセになる味わい。
鶏の唐揚げとカシューナッツを唐辛子で煎ったもの。山盛りの唐辛子に引きますが、宝探しのように唐辛子とカシューナッツを見つけ出して食べる料理です。唐辛子の辛味はもちろんですが、意外にコショウらしきスパイスが強いのが印象的。絶対的な辛さではコレが一番で内蔵崩壊しました。
ハンカチが絞れるほど汗をかき、手足の痺れが止まらない。それほどマジな四川料理でした。お会計は食事代だけだとひとりあたり2,000円程度と格安。また、皆が口を揃えて言っていたのが「店員の態度がいい」とのこと。店員が「あー?」って言わないし、皿をガチャンと投げるように置かないとのことでした。


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ラ・コッポラ(La Coppola) /渋谷

シブニがグルメの街へと変貌するきっかけを創った人気イタリアンレストラン「ドンチッチョ」。その姉妹店として、ドンチッチョのすぐ近くにオープンしたイタリア料理店がココ「ラ・コッポラ(La Coppola)」。
コンセプトは「アペリチェーナ」。アペリティフ(食前酒)とチェーナ(夕食)の中間のようなもので、飲み物片手にツマミを食べるという食事スタイル。
コンセプトに従いボトルで泡を。ブリュット(辛口)という表記ながらしっかりと甘味を感じさせる造りです。

連れは昔々3次会で当店に来たことがあり、その際は満腹で酒しか飲めなかったものの旨そうな料理名がリストに連なっていたことが気がかりだったらしく、リベンジの意味を込めて今日という日が実現しました。
しなしながら、「うーん、でも、ピンと来ない。このまえ来た時はもっと種類が多かったはずなんだけどなあ…」と、彼女の思い出とは少し違ったようです。過ぎ去ったことを思い出す時、人間は神になりうる。
揚げ野菜のマリネ。パプリカ・レンコン・キュウリ・ゴボウでしょうか。素材の味が良く活きた一皿で美味しい。しかしながらこれ1皿で1,000円近くするのはちょっと高い。2人で分ければ秒で無くなります。
パンはフォカッチャにゴマのパン、薄いパリパリ。いずれも平板な味わいであり特長に乏しい。なるほど連れの予感は懸念から現実へと近づきつつある。
魚介のフリット・ミスト。イタリア風の魚介の天ぷらとでも述べましょうか、苦味のきいた小さな魚が丸のまま揚がっており大人の味わい。海老も殻付き頭付きで提供され迫力があります。
サルディーニャ産からすみの冷製フェデリーニ。予想外に生のメジナがトッピングされており、主役を喰うほどの存在感を放ちます。脂が乗りつつも後味は軽い。冷製パスタにピッタリの具材です。からすみは安定の旨味。本日一番のお皿でした。

なるほど「ドンチッチョ」に関連するだけあって、疑いようのない美味しさがありました。が、何かこう、物寂しいんですよね。水曜日(リーマンはノー残業デーだ)の良い時間だというのにガラガラで、どことなく覇気がない。ドンチッチョの毎日がカーニバルといった空気感はどこへやら。あまりドンチッチョドンチッチョと言わず、先入観なしに気軽なイタリアンとして訪れたほうが気持ち的にもラクなのかもしれませんでした。


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近くのお店(表参道)
表参道ヒルズ(安藤忠雄)、トッズ表参道ビル(伊東豊雄)、コーチ表参道(OMA)、根津美術館(隈研吾)、ディオール表参道(SANAA)など、表参道の名建築34作品についての解説。第一線で活躍中の建築家が現代建築のエッセンスを平易な言葉で素人向けにレクチャーしてくれます。

ぶらじる/大門

大門の交差点すぐ近く、大通りに面した路面に昼食時には行列が生じる洋食屋があります。「カツレツレストラン」と称しており、その手の揚げ物が得意なのでしょう。
メニューはどれも1,000円前後。エビフライ×ハンバーグ、カキフライ×アジフライ、のように組み合わせは無限であり、適当な注文をしても融通がききそうな雰囲気があります。
私は前夜、深酒に深酒を重ねたので揚げ物は厳しいと判断し(だったら来るなよ)、ロース生姜焼きを。注文後数分での提供というスピード感。
主題の生姜焼き。これが、不味い。生姜焼きは不味くなりようがないイージーな料理だと思うのですが、純粋に、信じられないくらい美味しくなかった。

外観からして妙な赤味を湛えており違和感。肉はボソボソで肉そのものの味が感じられず、厚さも薄く食べる楽しみに乏しい。調味につき、生姜の風味は殆ど感じられず、未知の調味料の味わいが支配的です。付け合わせのキャベツも雑であり乳酸が溜まる。
味噌汁は普通です。一般的な定食屋の1,000円を切るランチのそれと同等。
冷奴はダメですね。パックから出しただけで水気が切れておらず、料理人としての矜持が感じられません。
漬物も普通です。一般的な定食屋の1,000円を切るランチのそれと同等。
ライスも普通。卓上にふりかけがあったので試しに使ってみると実に旨い。先の生姜焼きと合わせて食べるよりも遥かに完成度は高い。
久しぶりに大きく外したランチでした。スペシャリテの揚げ物を注文しない私も悪かったかもしれませんが、それにしても料理全般に通じるセンスが感じられません。良く見るとゲストもゆるキャラ体型が多くカロリー重視な趣きがあります。たまたま通りがかって行列が無かったので思わず飛び込んでしまいましたが、事前リサーチの重要性に感じたランチでした。


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シドニー見どころまとめ

グレートバリアリーフケアンズエアーズロックと、11日間にもおよぶ長い旅行の〆はオーストラリア最大の都市シドニーへ。人口500万を数えるメガシティであり、オーストラリアの田舎を巡ってきた私としては、その人の多さにただただ圧倒されました。


■Uber
http://www.takemachelin.com/2016/05/uberlyft.html
ケアンズよりもさらに利用が活発なUber。空港においてもピックアップポイントが整備され、これまで利用してきた経験の中ではダントツのトップでUberを拾いやすい空港です。
さて今回はUberの新サービス「Uber Pool」を多用しました。目的地が同じ方面の客ならびにドライバーをマッチングし、相乗りすることにより割安な移動を実現する機能です。普通のUberと違って、どんなに遠回りしたり時間がかかったとしても、最初に提案された料金より高くなることはありません。
今回はパブロくんが途中で乗り込み、しばらくのあいだ同乗し、先に降りていきました。このように、同乗者の目的地に先に向かう場合もあるため、到着予想時間にはある程度ブレが生じます。また、2人組同士が乗り合わせるとなると、後部座席に3人が座ることとなるため、窮屈と言えば窮屈。
それでも割引率は非常に大きく、普通のUber利用よりも半額近くになるという印象。特に急いでいない場合であれば利用しない手はありません。「そこ右折禁止だから、このへんで降りて歩いてもらって良い?」のように、ある程度の語学力は求められますが、まあ、何とかなるもんです。


Radisson Blu Plaza Hotel Sydney/CBD
http://www.takemachelin.com/2019/01/radisson-blu-plaza-hotel-sydneycbd.html
カールソン・レジドール・ホテルズ(Carlson Residor Hotel Group)のフラッグシップブランドであるラディソン。シドニーのCBDというビジネス街ど真ん中に位置します。ちなみにCBDとは Central Business Districtの略であり、すなわち「ビジネス中心区域」を指します。カンナビジオール(大麻エキス)のことではありません。

場所柄かコンセプトからか、家族連れが少ないのがいいですね。静かで清潔、機能的。またシドニーを訪れることがあれば、また泊まりたいなと思わせる魅力がありました。詳細は別記事にて。


O Bar and Dining/CBD
http://www.takemachelin.com/2019/01/obar.html
高層ビルの最上階近くで客席が1周くるりとまわるレストラン。シドニーを訪れた最初の夜に街の概観を掴むに最適。コース料理を食べ、ふたりで1本飲んで1万円と少し。おお、これはお買い得ですね。この夜景この雰囲気を東京タワーで実現しようとすると、入場だけで数千円を要することを考えれば悪くないディールです。詳細は別記事にて。


The Canopy/CBD
http://www.takemachelin.com/2019/01/the-canopycbd.html
ビルズに象徴されるように、朝食ならびにコーヒー文化が発達したオーストラリア。「予約の取れないディナー!」のようなお店の情報はとんと入ってこないのですが、「行列する朝食専門店」のような店は山ほどあるのがシドニーです。そのような人気店のうちのひとつがココ「The Canopy(キャノピー)」。詳細は別記事にて。


Starbucks/CBD
https://tabelog.com/australia/A7801/A780102/78001094/
地場のカフェのレベルが高すぎるという理由からケアンズから撤退したスタバ。日本では1,000店以上展開しているというのに、オーストラリアでは20店舗ほどしかありません。試しに味見してみたのですが、なるほど普通のスタバ味であり東京と変わらない。であればやはり、地場のカフェできちんとしたエスプレッソを楽しんだ方が良いですね。勉強になりました。


Queen Victoria Building/CBD
https://www.qvb.com.au/
ジョージ・ストリートにある19世紀のロマネスク・リヴァイヴァル様式の建築物。以前はコンサートホールでしたが、現在ではショッピングセンターとなっています。
ちょうどセールの時期だったので、オーストラリアの帽子専門店、ラフィアハットの代名詞「Helen Kaminski(ヘレンカミンスキー)」で帽子を購入。オーストラリアで買うだけで安いというのに、さらにセールで50%オフという破壊力。良い買い物をしました。


Opera House/サーキュラーキー
https://www.sydneyoperahouse.com/
20世紀を代表する近代建築物にして、世界的に有名な劇場。最も建造年代が新しい世界遺産であり、「人類の創造的才能を表現する傑作」と登録理由がクールです。

ただし完成までには紆余曲折あったようで、工期は10年遅れ、建築費は当初予算の14倍も要したそうな。設計はデンマークの若手建築家ヨーン・ウッツォンによるものなのですが、途中でオーストラリア政府との折り合いが悪くなり、工期途中でデンマークへと帰ってしまい、その後彼は一度もオーストラリアの地を踏むことはなかったという、なんだか淋しい物語も。
日没後と21時には「Badu Gili」というプロジェクションマッピング。全面を照らすわけではなく東側壁面(橋と反対側)のみでの開催なのでご注意を。また「日没」の定義も曖昧なので、公式サイトで開始時刻をきちんと確認してから訪れましょう。


Opera Bar/サーキュラーキー
https://operabar.com.au/
オペラハウスのふもとにあるオープンエアのバー。キャッシュオン形式の気軽な立ち飲みであり、老若男女昼夜問わず楽しそうにビールを煽っています。いいねえ、ビールはみんなのものだ。


Sydney Ferries/サーキュラーキー
https://transportnsw.info/travel-info/ways-to-get-around/ferry
シドニー中心部と湾内各地を結ぶ海の足。移動手段としてだけでなく、眺望目的に利用するのもまた一興。
切符は桟橋ではなく、少し離れた鉄道サーキュラーキー駅の改札付近で販売されています。こいつらバカなんじゃないかと思うほど列の進み具合が遅いので、短気な方はsuica的なカードを事前購入しておくと良いでしょう。
クルーズを楽しみながら、シドニー・ハーバー・ブリッジとオペラハウスというシドニー観光ツートップを手にすることができるという極上のエンタテインメント。値段も安く、オススメです。


ワトソンズベイ(Watsons Bay)
https://www.sydney.com/destinations/sydney/sydney-east/watsons-bay/activities
シドニー中心地から北東へ10kmほど、前述のフェリーであれば30分ほどで到着できる、ビーチを中心とした観光地。後述のボンダイビーチほどワチャワチャしておらず、のんびりと青い海・白い砂を楽しむことができます。


Doyles on the Beach/ワトソンズベイ
http://www.takemachelin.com/2019/01/doyles-on-beachwatsons-bay.html
1885年創業の、シドニー最古のシーフードレストラン。ワトソンズベイの浜辺に位置し雰囲気抜群。3皿をシェアしてビールを数杯飲んで、ひとりあたり7~8千円といったところ。観光地の有名店で食べるランチという意味ではこんなものでしょうか。絶景であることは間違いないので、雰囲気を楽しみに行きましょう。詳細は別記事にて。


The Gap/ワトソンズベイ
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g255060-d556221-Reviews-The_Gap_Park-Sydney_New_South_Wales.html
太平洋の荒波が打ち寄せる断崖絶壁。毎年50人ほどの人が飛び込むシドニー随一の自殺の名所です。安全フェンスや「早まるな」的な看板が取り付けられ、監視カメラと共に命の電話ブースまで設置されています。

近所に住むドン・リッチーさんは、崖の上で落ち込んでいるように見える人に声をかけては自宅でお茶をふるまい、公式記録として164人の命を救って勲章を授与されたそうな。


Lady Bay Beach/ワトソンズベイ
https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g255060-d647302-r510011368-Lady_Bay-Sydney_New_South_Wales.html
全裸での遊泳が合法化されているビーチ。ヌーディストビーチと言えば若干の秘境にあることが多いですが、こちらは公共交通機関と徒歩であっさりと辿り着くことができます。日本だとお台場にあるようなものだ。ただし、「お前ら何しに来たんだよ」的な排他的な空気が流れているのも事実。丸出しのお爺さんに睨まれちゃったぽよ。普通の水着での遊泳であれば、他のビーチを目指したほうが良いでしょう。


■ボンダイビーチ(Bondi Beach)
https://jp.sydney.com/destinations/sydney/sydney-east/bondi/attractions/bondi-beach
シドニー中心地から東に7kmにある世界的に有名なビーチ。約1kmにわたって連なる三日月状の白砂が圧巻で、観光客はもとより、地元のサーファーなどにも大人気。バスなどでも行けなくはないですが、Uberで行く方が無難です。こんなに完成されたビーチが市街地すぐそばにあるだなんて、シドニーっ子はうらやましいなあ。


パディントン(Paddington)
https://www.sydney.com/destinations/sydney/inner-sydney/paddington/activities
シドニー市内の南東に位置するオシャレエリア。市民からは「パド」の愛称で親しまれるトレンドの発信地です。セレクトショップやバー、カフェが連なり、夜になるとレストランやLGBTバーが賑わいを見せます。ポートランドのアルバータストリートに雰囲気が近いかな。


Paddington Markets/パディントン
http://www.paddingtonmarkets.com.au/
教会の敷地で毎週土曜日に開かれる、このあたりでは最も大規模なフリーマーケット。1973年から開催されており歴史も長い。若干の商業主義的な風味が漂い、純粋な意味でのフリーマーケットではありません。個人的にはフードトラックが集まった飲食スペースに興味津々。中東系のサラダが美味しそうでした。


bills/パディントン
http://www.takemachelin.com/2019/01/billsdarlinghurst.html
日本におけるビルズ黎明期、感度の高い女子が「ここのリコッタパンケーキは絶品!」と喧伝し、食べログも4点超えの評価を与えていた頃に「ビルズのリコッタパンケーキは全然おいしくない」とヘイト・スピーチに踏み切ったその道の専門家が私です。その総仕上げとして、ついにビルズ発祥の地(本店?)であるDarlinghurstへ。詳細は別記事にて。


Gelato Messina/サリーヒルズ
https://tabelog.com/australia/A7801/A780104/78000756/
パディントンの隣町サリーヒルズ(Surry Hills)にある人気のジェラートショップ。イタリア系移民の多いシドニーでは、ジェラートはメジャーなデザートのひとつです。
ミカンほどの大きさのジェラート3つで6~700円とお買い得。味もイタリアや日本で食べるそれと遜色なく、費用対効果が非常に良いです。深夜まで行列が絶えないのも頷けました。地味にオススメ。ここだけじゃなく、オーストラリア全土に出店しているので、見つけたら即買いしましょう。


Harry's Cafe de Wheels/ダーリングハーバー
https://tabelog.com/australia/A7801/A780104/78001095/
オーストラリアのソウルフードと言えばミートパイ。中でも最強の人気を誇るチェーン店がHarry's Cafe de Wheels。今回はその、Darling Harbour(ダーリングハーバー)支店へとお邪魔しました。
スペシャリテは「タイガー(Tiger)」。チャンキービーフの入ったミートパイの上にマッシュポテトとグリーンピースをのせ、上からグレイビーソースをかけたジャンク中のジャンクです。酷く塩気が強く飽きのくる味わいである一方で、パイそのものは冷凍をそのまま溶かしたような乾燥した味わい。パイと言えばサクっとした食感の照りを期待していたのでした。やはり名物に旨いものはありません。


The Star/ダーリングハーバー
https://www.star.com.au/
シドニー中心部の西の再開発地区Darling Harbour(ダーリングハーバー)。眺望のすばらしさを主軸に添え、多くの商業施設が立ち並ぶ一大観光スポットなのですが、そのエースで4番とでも言うべきモールがThe Star(ザ・スター)。

カジノ、ホテル、ショッピング、グルメ、エンタテインメントなど何でもござれの巨大モールであり、客のほとんどが中国人でした。カジノも少し覗いたのですが、中華系の、あのギャンブルに注ぐ情熱は目を瞠るものがあります。


The Rocks(ロックス)
https://www.australia.com/ja-jp/places/nsw/sydney-the-rocks.html
シドニーの交通の要衝「サーキュラキー」のすぐ西側にある地域「ロックス」。オーストラリア開拓の最初の土地であり、歴史を感じさせる石造りの建物や開拓時代を思わせる倉庫を利用した飲食店が立ち並びます。


Sydney Harbour Bridge/ロックス
https://www.bridgeclimb.com/
オペラハウスと並んでシドニーのランドマークとも言えるシドニー・ハーバー・ブリッジ。湾を挟んで南北に広がるシドニーの大動脈であり、「巨大なコートハンガー」の異名を取ります。歩いて渡ることができるので、お散歩を兼ねてどうぞ。
ブリッジクライムという、ハーバー・ブリッジに登るアクティビティが人気なのですが、3万円超と高杉晋作。上からバンジージャンプさせてくれるならともかく、登って降りるだけでこの金額はちょっとなあ。個人のカメラなども持ち込めないし、所要時間も4時間近い。取り扱いに難しいアクティビティに感じました。


Endeavour Tap Rooms/ロックス
http://www.takemachelin.com/2019/01/endeavour-tap-roomsrocks.html
自前の醸造設備をもとにクラフトビールを提供するビアバー。自家醸造のものの他、ゲストビールもいくつかありました。今回はクラフトビールを片手にのんびり過ごすことを目的とした入店だったのでフードの注文はサラダのみに留めましたが、あの味付けのセンスには期待できる。次回はきっちりとレストラン席に予約を入れて、じっくりと料理を楽しんでみたいと思いました。詳細は別記事にて。


PHILLIP'S FOOTE/ロックス
http://www.takemachelin.com/2019/01/phillips-foote.html
日本人観光客の間で「シドニーでステーキを食べるなら」が代名詞になりつつある当店。注文した生肉を受け取った後は焼き台へと向かい、セルフで調理します。「〇肉は片面〇分焼きましょう」的な目安は掲示されているのですが、あくまでお好みで。詳細は別記事にて。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。