2018京都・奈良紅葉巡り vol1

半年に一度は京都にお邪魔するよう努めています。京都は何より和食が安い。東京における日本料理店には食事をしているのか家賃と人件費を食べているのかわからない価格設定のお店が多いですが、地方都市であれば納得感が高い場合が多い。その中でも京都は和食のレベルが実に高く、日本料理を楽しむのであれば京都まで来たほうが総体としての満足度は高いと結論づけた今日このごろ。
今年も紅葉の時期に合わせてレストランと宿泊施設を予約。晩夏から動き始めた計画的な私。今回は「どこかにマイル」ではなく、新幹線で向かいます。


■嵐山駅〜渡月橋(とげつきょう)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E6%9C%88%E6%A9%8B
嵐山駅を降りてすぐタクシー乗り場に向かうと「ムリムリ」と待機していたドライバーに手を振られる。なんでも観光客が多過ぎて交通規制が入っているらしく、目的の地までは送り届けることができないとのこと。人気が出過ぎて営業に支障が出るとは何とも皮肉である。
客足の分散のため、IoTを用いた社会実験に国土交通省が出張ってくるなど、この熱狂とも言える嵐山の紅葉人気は驚異であり脅威でもあります。狙い目は早朝。中国や韓国などの写真好きのアジア勢は、夜明けと共にフォトシューティング・ツアーを開始するそうな。


■松籟庵(しょうらいあん)
http://www.takemachelin.com/2018/11/syoraian.html
嵐山の超人気店。ランチ3回転という強気の豆腐料理専門店。窓から望む桂川と紅葉が一番のごちそうです。足腰が丈夫でないと訪れることができないので、若い人にこそオススメしたいお店です。詳細は別記事にて


■天龍寺(てんりゅうじ)
http://www.tenryuji.com/
足利尊氏が後醍醐天皇の霊を慰めるため、1339年に創建。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。平日の午後に訪れたのですが、休日の竹下通りのような混雑具合。観光ガイドが旗を片手に絶叫する様は「民衆を導く自由の女神」を想起させます。
運良く虹がお出迎え。丘になった部分は大勢が通ることができず、結果としてチーム観光ツアーが訪れることが無いので穴場です。


■竹林の小径(ちくりんのこみち)
http://kyototravel.info/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%BE%84
嵐山・嵯峨野を代表する観光スポット。大河内山荘から野宮神社の間を約200メートルにわたって続く緑のトンネル。先に述べた通り、伏見稲荷に次いで人気のフォトスポットであるため、本気で写真を撮りたい方は早朝に訪れましょう。


■野宮神社(ののみやじんじゃ)
http://www.nonomiya.com/
源氏物語にも登場する人気の神社。縁結び・恋愛成就で名高く、天龍寺と竹林の小径の間に位置するという好立地から人通りが絶えません。これ単体でワオ!という驚きはありませんが、アクセスは良いので竹林の小径のついでにどうぞ。


■レストランひらまつ高台寺(こうだいじ)
http://www.takemachelin.com/2018/12/kodaiji.html
2017年秋に和食の「十牛庵」と共にオープンし、僅か1年で両店とも1ツ星獲得。夕暮れの京都の街並みを見下ろしながら飲むシャンパーニュほと旨い酒はありません。後鳥羽上皇ですらこのような贅沢は味わったことがないであろう。詳細は別記事にて


■泉涌寺(せんにゅうじ) 
ひらまつ高台寺での隣客が「東福寺は凄惨な混雑具合だが、おとなりの泉涌寺は穴場」と語っていたのを盗み聞きし、翌日の予定が決まりました。なるほど東福寺ほど広大な面積ではりませんが、とにかく観光客が少ないため、心地よく紅葉を愛でることができました。


■東寺(とうじ) 
http://www.toji.or.jp/
JR東海の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンで有名な東寺。1,300円と、京都でもトップクラスに高価な拝観料に強気の姿勢を感じました。それでも東福寺永観堂ほど混雑してはおらず、自らの意思で歩みを進めることができるレベルでした。
ところで、「そうだ 京都、行こう。」と言えばこの本が素晴らしいです。JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。


リョウリヤ ステファン パンテル(Stephan Pantel)
http://www.takemachelin.com/2018/12/stephan.html
京都フレンチの最高峰と名高い当店。食べログ4.17で銅メダル獲得(2018年11月)。シェフは店名の通りのフランス人であり、出身の南仏で研鑽を積んだ後に来日。しっかりとしたフランス料理に京都のエスプリ。観光客はもとより地元の方でも充分に楽しめるお店でしょう。詳細は別記事にて


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京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
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