オープンは正午であり、私は12:05に入店。店内はそれなりに広いのですが(2階もある)、客が6人の時点で、次に訪れた客に「20分ほど待つ」との案内がありました。この姿勢には信念を感じますね。完璧主義者であることは良いことだ。
シンプルバーガーは1,000円、ダブルロッシーニバーガーは5,150円と、価格設定に凄まじい開きがあり格差社会を体現しています。原則は炭火焼きの肉であり、追加料金で神戸牛に変更可。トッピングを増やしていくと値が上がっていくというわかり易い価格体系です。私はオーソドックスな「ハンバーガー(1,150円)」を注文。
10分ほど待ってハンバーガーが到着。イカしたビジュアルです。直径こそは中くらいのサイズ感ですが、とにかく縦に高い。ダブルバーガー・トリプルバーガーにすると自立できないのではないかと心配になるレベルです。
バンズがいいですね。小麦とバターの香りが立ち上る。加えて炭火焼きされたハンバーガーの香ばしさ。燻製料理もかくやと思わせる食欲をそそる香りです。他方、ポテトは貧弱。冷凍を揚げているだけなのか、マックと大差ありません。
少し潰して大口を開けてガブり。旨い。この旨さは私を殺しにかかっている。とにかく肉が旨く、ハンバーガーとはハンバーガーという食べ物ではなく、牛肉のステーキであると思い出させてくれる芯のある味の強さです。バンズも期待通りの味わいであり、世のプレミアムバーガー屋のそれと同等かそれ以上。
ポイントは野菜。マナーとばかりにピラっと一枚葉っぱを挟む芸風とは真逆であり、何枚もの野菜をギュギュウと圧縮し極厚のトマトと共に無理くり挟み込む。これは下手なサラダよりも野菜の総量は多いに違いない。
ビストロがダウンタイムに始めた企画モノの店と思いきや、本格派を通り越し、わざわざ行くべきと評しても過言ではないお店でした。私が世界で一番旨いとするハンバーガーは芝公園の「マンチズ バーガー シャック」なのですが、当店はそれに迫るレベルの高さです。
フランス「Big Fernand」が示した通り、フランス料理とは基本的に肉とパンと野菜とチーズで回っているため、その総力を結集したハンバーガーは並のハンバーガー屋とは異次元の美味しさです。平日昼間限定とタイミングが難しいお店ではありますが、機会があれば是非チャレンジを!
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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理。
- ALLIE ←ワインという食事の知的部分を担うソムリエの重要性を再認識させてくれるお店。
- カラペティ・バトゥバ! ←十番っぽい、美味しくてオシャレなお店。
- ルエ ヴェル ロール ←注文の自由度が高くリーズナブル。
- ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
- 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる。
- RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
- ルバーラヴァン52 ←安い!2時間で追い出されるのが玉に瑕。
- ブラッセリートモ ←和魂仏才、リーズナブル!
- タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
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