JR浜松町駅「金杉橋口」というマニアックな出口から徒歩数分。「牛かつ もと村」の近くに位置します。辿り着くには人目を避けるかのような急勾配の階段を登り切る必要があり健脚必須。
店内はラーメン屋のような雰囲気。食券機でチケットを買いワンオペの店主に手渡し暫し待つ。注文が入ってから麺を茹で始めそこから焼きに入るので、提供までは意外に時間がかかるのでご注意を。
私は「豚焼きそば(700円・大盛無料)」に「半熟目玉焼き(100円)」をトッピング。麺は240グラムとヘヴィ級。具材は豚肉・九条ネギ・キャベツ・モヤシといったところでしょうか。
麺は全粒粉の生麺であり厚ぼったい風味。一旦はアルデンテに茹で上げられており、モチモチとした噛み応えを残しつつも焼いた香ばしさも楽しむことができます。味はソース一辺倒ではなく野菜の出汁の甘味も感じられ、平たく言うとめちゃんこ旨い。お祭りのボソボソした屋台焼きそばとはまるで別物の料理です。
卓上には味変グッズが完備されているのですが、麺ならびにソースでの味付けが魅力的であるため、あまりこねくり回す必要は無いでしょう。揚げ玉は食感に変化を与えるのでお気に入り。
加えてリクエストすると辛子入りマヨネーズが貰えます。見た目ほどコッテリとはしておらずさっぱりとした味わい。酸味の強いソース味にマイルドでクリーミーな風味を付与します。
仕上げは「半熟目玉焼き」の黄身を分解し第3のソースとして麺に絡める。240グラムという重量を1秒たりとも飽きさせない工夫です。
今回は色々とトッピングしたので総額800円でしたが、プレーンな「ベジ焼きそば」であれば600円であり、加えて大盛り無料です。昨今の焼きそば人気店はどこも1,000円前後の値付けであり、それだけ高けりゃ美味しくて当たり前だよね、と斜に構えていたのですが、当店の価格体系でこの美味しさは天晴。昨今の焼きそばインフレーションに一石を投じる存在でした。
オススメです。営業時間が個性的なので訪れる際はご注意を。
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- タイ国専門食堂 ←費用対効果が抜群。オススメです。
- 洋食や シェ・ノブ ←日替わり一品メニュー40食一本勝負。
- 焼きそば専門店りょう ←とにかく麺が旨い。
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