こけぴよ/代官山

代官山にある焼鳥専門店。子供OK・ベビーカーOK・授乳室アリ・おむつの交換台アリ・乳幼児ウェルカムと珍しいお店です。なんと「お子様メニュー」すなわち子供用の串焼きなども用意しているそうな。
内装には明るい木材を多用しており、鳥貴族をオシャレにしたような雰囲気です。家族連れのゾーンと大人ゾーンを上手に分けており、カップルで訪れても心地よく過ごせそう。我々は大人5人で半個室のお座敷を利用させて頂きました。
生ビールはプレミアムモルツ。650円と、代官山であれば妥当な価格設定です。
2,800円の「串7本コース」を注文。まずはササミ。当店の鶏肉はさっぱりいと食べやすい水郷赤どりであり、レア焼きされたそれは清澄な味わい。最初の1本として最適な味覚です。
お通し(?)の大根。味噌と何か(鶏肉?)を和えたペーストと合わせて食べます。直線的な味わいでお酒が欲しくなる。
もも。ピンポン玉サイズであり食べ応え抜群。適度に水分を含んでおり、カリっと焦げた皮目と共に乙な味。
うずら。このうずらは美味しいですねえ。全体として卵の色が濃く、ほんのりと半熟に仕上がった卵黄の風味が絶品。
つくね。味の濃いミンチ肉を、これまた味の濃い卵黄と共に頂きます。ナンコツコリコリ系つくねというよりは、肉の味わいで押してくるという芸風。先のももと同様に実にジューシーな味わいであり、本日一番の一本でした。
ワインはボトルで4,000円台であり、酒屋の3倍という印象。コチラは2016なのに熟成感ならびに重量感のある味わいであり、価格を考えれば実に旨い1本でした。普段飲みならこういうワイン。
ねぎ巻き。ねぎ間ではなく、ネギに肉が巻かれています。ネギの食感と香り、トロっとした食感が堪らない。肉の部分は中くらい。やはりモモのように特大サイズで食べるほうが私は好き。
追加で「野菜焼き」を注文。「ねぎ巻き」のねぎとは異なる個体なのか、より太くダイナミックな味わいです。が、値段は不明であるため費用対効果については意見差し控え。
手羽。美味しいのですが可食部が少ないです。もちろんそれは手羽という食材の都合であり、手羽とはそういう食べ物である。
レバーは少々期待ハズレ。味は悪くないのですが、1粒1粒が小さい。結果として血沸き肉躍るという味覚には程遠く、ちょっとしたレバーをチョコチョコ食べたという印象です。ポーションを大きくするだけで物凄く印象深い1本になりそうな可能性を感じました。
鶏麺。美味しいのですが量が恐ろしく少なく、これで700円近くするのは高すぎです。これなら焼鳥を単品で3本注文するなあ。
そぼろ丼はもっと酷い。そぼろ部分は味が濃く悪くない味わいですが、白米がベチャベチャと、美味しくないを通り越して不味い。量も少なく、これまた700円近くするのは高杉晋作。
ヘンなスイッチが入ってしまい、親子丼まで注文。ライスはやはりベチャベチャ。鶏肉はほぼ無いに等しく、これでは玉子丼ではないか。食事類は串焼きに比べると圧倒的に費用対効果が悪く感じました。

結構飲んでお会計はひとりあたり8,000円程度と、結果としては悪くない数字に落ち着きました。メニューを見返してみると、「串7本コース」にしても単品注文とそう変わらない価格設定であることが判明。それなら単品注文で好きな部位を好きなだけ食べたほうが良かったかもしれません。

いずれにせよ、注文の仕方を間違わなければ非常に費用対効果に優れたお店だと思います。何より家族連れウェルカムな姿勢もコンセプトがはっきりしていて良い。上手に使いましょう。


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