ニュージーランドの肉屋の日本法人のアドバルーン的レストラン、ワカヌイ。以前は東麻布の法務局すぐそばに位置していたのですが、数年前に東京タワーのふもとに移転しました。
前回わたしがお邪魔したのは2014年であり、実に4年ぶりの訪問です。
窓側席をゲット。東京タワーがあまりに近すぎて視界におさまらないほどです。素敵なテラス席があるのですが、そこで食事を摂ることはできず、バーエリア（喫煙OK）との位置づけです。
2,600円のプリフィックスランチを注文。前菜は5種より選択することができ、私は『真鯛のカルパッチョ 秋野菜と秋き茄子のピュレ』を注文。市井のステーキハウスの前菜と侮る勿れ、盛り付けが実に華やかであり頼もしい味わいです。真鯛は弾力と複雑性を兼ね揃えた上質な個体であり、ソースもサルサ的風味を湛え料理全体に彩りを添えます。
ランチに自動的に付随する『ワカヌイサラダ 季節野菜とグリーンマスタードドレッシング』。それほどグリーンマスタード風味は感じられませんでしたが、野菜そのものが新鮮かつ美味。オマケのサラダとは思えないクオリティです。
バゲットも程よく温められており、味も悪くありません。ステーキハウスでこのクオリティのパンにありつけるのは嬉しい限り。
麺は『ワカヌイスプリングラム 200g』をチョイス。恐らく200gというのは骨を含めての重量でしょうが、それでも可食部は充分にありました。ほんのりと焦げた香りが食欲をそそり、ミルクのように甘い脂が胃袋を掴む。これは数万円の高級レストランで出されるラムと遜色のない味わいであり、これを含めたコースを2,600円で提供する当店に拍手を送りたい。
デザートには『ホーキーポーキーアイスクリーム』を。ニュージーランドはアイスクリームのひとり当たり消費量が世界で1番であり、年間ひとりあたり30リットル近くを食べるそうな。その定番中の定番とも言えるフレーバーが『ホーキーポーキー』すなわちキャラメル風味です。なるほど質よりも量で攻めるといった味わいであり、わかり易く美味しい。
コーヒーもきちんと美味しい。大大大満足でごちそうさまでした。
夜の部でも食後感が非常に良かった記憶ですが、ランチはさらにその上をいきます。まさに東京、といった立地でこれだけのクオリティをこの値段で食べることができるのは誠に素晴らしい。東京観光に来たゲストをお連れするにも良いでしょう。もちろん抜群の人気を誇るので、ランチであっても予約はお忘れなく。
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