ミャンマー開放政策初期の頃はビジネス需要が増大しホテル代が高騰していたのですが、ここ数年で供給が追いつき始め、価格も安定してきました。我々が選んだ滞在先はパン・パシフィック・ホテル・アンド・リゾーツが運営する「パン・パシフィック・ヤンゴン(Pan Pacific Yangon)」。
ヤンゴン中心部、ジャンクション・シティ(ショッピングモール)に併設されておりアクセスは抜群(写真は公式ウェブサイトより)。レセプションフロア。 日本人客が多いのか、スタッフから簡単な日本語で声をかけられることもしばしば。このフロアに主要施設が揃っており、レストランがいくつかとバンケットホールなど。
メインバーも同フロアに位置しています。天井の高いロビーとシームレスに繋がっているため開放感は抜群。テラス席もありますが、エロい雰囲気はありません。
キングベッドのデラックスルームを予約しておきました。21階という高層階であり、ヤンゴン市街地が一望できます。広さはおそらく40平米弱。
ビジネスで利用するゲストが多いのか、デスク周りがしっかりしていました。オシャレなだけで使い勝手の悪いホテルが多い中、この質実剛健な誂えは好印象。椅子もすっかりビジネス仕様です。
お道具箱的なサービスもありました。インドネシアのアマンジオの客室には水彩絵の具セットが常備されており意識の高さが伺えましたが、ホッチキスやハサミなどを用意しておく当館は実務的です。
テレビは大きく立派なものですが使用せず。壁面の荷物置き場が広々としており使い勝手が良かったです。
窓からの眺望。夕方だったので渋滞がすごいっちゃ。
バスルームと部屋の区切りは不透明。もちろんブラインドを下ろすこともできます。
事務机と同様にバスルームの使い勝手も素晴らしい。分厚いタオルもたっぷり。「変わっている」「予約が取りにくい」「贅沢」だけが居心地のよいホテルとは限らないのだ。
バスタブとは別途、シャワールームもあります。温泉を除いてあまりバスタブに浸からない私にとって、シャワールームがしっかりしているほうが嬉しい。
話は逸れますが、自宅のバスルームにつき、シャワーしか使わないからバスタブが超いらないです。使わない割に掃除だけはしないといけないのが面倒なの。ささやかな抵抗として、バスタブのフタだけはクローゼットの奥底に退避させました。
トイレはウォシュレットがあると言えばあるのですが、日式のモノとは異なりミャンマー式のホースでブシュウとやるモノです。当館のように外国人が多く利用する施設は別ですが、一般的なミャンマーのトイレには紙がないので気をつけましょう。
ミニバーはとりあえずある、といった程度であり哲学は感じられませんでした。無料のミネラルウォーターがたくさん置かれているのは嬉しい。
部屋の広さの割にクローゼットは小さめ。ですが、普通の旅行者であればこの程度で十分でしょう。
セーフティーボックス、スリッパ、衣装用ブラシ、アイロン、アイロン台など必要なものは全て揃っているという印象。
自室を離れ館内を探検。「W」と記されたフロア(ウェルネスのW?)に癒し系の施設がまとまっています。こちらはプール併設のバー。広々と余裕のあるつくりであり居心地が良い。
自慢のインフィニティプール。遠くにはシュエダゴン・パゴダが見えます。
夕暮れ時はこんな感じ(写真は公式ウェブサイトより)。小さいながらも歯切れのよい、クールなプールでした。
フィットネスクラブは24時間利用可能。
このほか、フィットネススタジオをもう1部屋用意しており、336室というホテルに相応しい設備でした。
以上、ホテルズドットコムから予約して1泊150ドル程度。ミャンマー国内で見るとヤンゴンの物価は高いかもしれませんが、世界レベルで見れば実に割安。アメリカ、例えばサンフランシスコのリッツなど、当館よりも貧弱な設備の割に500ドルも考えると、為替ってなんだろうと頭を抱えてしまいました。良いホテルです。おすすめ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
https://www.panpacific.com/ja/hotels-and-resorts/pp-yangon.html