独特の内装で異国に来ているぜ感を煽ってくれます。ガイドに聞くと「このレストランはきちんとしてる。各国の要人も来るし、日本の大使も会食で利用している。外国人向けに辛味は控えめにしているが、きちんとしたミャンマー料理」とのことでした。
飲み物はツアー料金とは別。私は300円ほどの瓶ビール。妻は200円ほどのパイナップルジュース。この物価の安さは旅行者には堪らない。
小豆のスープ。豆の滋味がきちんと伝わる良いスープです。これは日本人はもとより西洋人であっても美味しく食べることができる味でしょう。黙って出されればフランス料理だと答えてしまうかもしれません。
ナスのサラダ。昨夜のナスと同様に一旦炭火で炙ってから身を解きほぐし、調味を加えています。が、昨夜のコッテリした味付けとは方向性が異なり、ナスそのものの味わいを全面に押し出してくる仕様。つまり美味しいのである。量もたっぷり。
空芯菜のニンニク炒め。これは中華料理屋で注文する味わいそのものであり、なるほどミャンマーは中国の隣国であり影響を受けっぱなしであったかと膝を打つ。
魚のカレー。昨晩のカレーにつき旨い旨いを連発してしまいましたが、今回のカレーもやはり旨い。口にする食べ物全てのレベルが高く、もしかしてミャンマー料理とは馴染みが薄いだけで、とてつもない可能性を秘めているものではないかと思わず唸る。
チキンカレー。こちらは肉がパッサパサであり魚に比べると見劣りします。しかしながらベースとなるソースの味付けは確かであり、マイルドでありながら奥行きのあるスパイス使いに舌鼓。
ライスはタイ米的なパサパサタイプ。これはこれで香りが豊かであり、先のカレーにピッタリでした。
デザートはスイカにバナナの炭火焼き。日本人が食べるバナナとは趣が異なり、酸味が強く甘みが控えめ。焦げ目に糖分が凝縮し、原始的ながらクセになる味わいです。
コーヒーは全然美味しくありませんでした。ここはやはりイギリス植民地時代に培ったキネヅカで紅茶を楽しんだほうが良かったのかもしれません。
いずれにせよ、ツアーに自動的に付帯した食事とは思えないレベルの高さで大満足。サンクトペテルブルクにおけるツアーランチのクソ不味さとは雲泥の差です。個人での利用でもオススメできるので、ヤンゴンを訪問した際の候補のひとつに入れておきましょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g294191-d1906602-Reviews-Padonmar_Restaurant-Yangon_Rangoon_Yangon_Region.html