大手町パークビルディングという、皇居外苑濠に面したビル1Fへの出店。皇居の緑をのぞむ開放感あふれる設計が自慢です。店名の『Le Poulet』は、フランス語で『鶏』を意味し、看板メニューはじっくり丁寧に焼き上げたロティサリーチキン(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
ロティサリーチキンのセットを注文。平日ランチだと2,500円で休日だと3,500円です。
カボチャの冷製スープ。間違いなく美味しいのですが、コッテリと甘すぎるきらいがあり、最初の1口さらには気温が35℃を超えるランチにはやや厳しい。
パンは素朴ながら中々に旨い。品良い小麦の香りがフワリと漂い、噛むたびに旨味が溢れます。欲を言えば、もう少し量を。
サラダがつくとは聞いていましたが、新鮮なカンパチがたっぷりと載ったものが供され思わずガッツポーズ。野菜の瑞々しさはもちろんのこと、カンパチの質の高さに思わずうない、オマケのサラダというよりは立派な前菜として成立しています。
メインのロティサリーチキン。フランス製の専用マシンで、1羽まるごと黄金色に焼き上げる贅沢な逸品。焼き目がパリっとして耳に良く、皮目から溢れる脂の旨味。一転して身は水分を程よく湛え実にジューシー。余計な味付けなどはなく、塩と肉汁だけで充分に胃袋に響く旨さです。
付け合せのジャガイモもグッド。良質なジャガイモを大サイズのまま油でじっくりと揚げ、肉の旨味を受け止める名脇役。
コーヒーは恐らく淹れおきであり中くらいの味わいでした。ちょっとした小菓子がつくのが嬉しかった。
席の間隔にはゆとりがあり、店員の動きも実に機敏。ちょっと贅沢なランチとして適任のお店です。2,500円というのは絶対値としては大きいですが、これだけの料理と居心地の良さを味わえるという意味ではお買い得。次回は夜にお邪魔してみたいと思います。飲み会とかもいいかも。
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