更に、カクテルのキール(カシス+白ワイン)はフランスのブルゴーニュ地方にあるディジョン市長フェリックス・キールによって考案されたものであり、この街の名前とは関係ありません。
■キール中央駅(Kiel Hauptbahnhof)
https://de.wikipedia.org/wiki/Kiel_Hauptbahnhof
クルーズターミナルから徒歩で15分ほど。キールにおける交通の要所です。かつては軍港や海軍工廠を擁する大戦の重要拠点であったため、連合国から町の80%以上が破壊されたのち再建されました。そのため近代的な建物が整然と立ち並んでいるという印象。
駅西側のバスターミナルから100番系統のバスに乗り、ラーボエ(Laboe)という街を目指す。逆向きのバスに乗ってしまったことを2駅ぐらい過ぎてから気づき、慌てて降車し逆向きのバスへと戻る。普段偉そうなことを言っていますが私の能力などこの程度です。
■ラーボエ(Laboe)
https://www.laboe.de/
100番系統のバスの終着地、ラーボエ。事前知識なしに歩いたのですが、どうやら夏のリゾート地のようで、雰囲気の良い別荘やショップが立ち並び、日本の海の家の居心地の良さとはまた違ったスタイリッシュさを醸し出していました。
海岸線に沿ってホテルやレストランが立ち並び、不自然なほどに白い砂のビーチが輝き、カフェ等が立ち並んでいます。砂浜もあり、ウインドサーフィンやカイトサーフィンを楽しむ人々も。良い気が流れている街でした。
■ラーボエ海軍記念碑(Marine-Ehrenmal Laboe)
https://www.laboe.de/marine-ehrenmal.html
世界大戦中に戦死した全ての国籍の水夫を弔う記念碑。展望台は高さ72メートルもあり、階段部分は吹き抜けになっていておっかない。
タワーの形状につき設計を担当した建築家グスタフ・オーガスト・マンザーは「この形が何かを象徴しているわけではないが、これを見る人が明確な感情を持ってくれることが目的だ」と、訪れる人々に100%下駄を預ける芸風です。
第一次世界大戦と第二次世界大戦で犠牲になった艦船が壁一面に掘られており、
地下に降りると大戦で犠牲者を出した全ての国の国旗が掲げられています。
■U995
https://www.laboe.de/u-995.html
現存する5隻のUボートのうちのひとつ、U995。大戦末期にノルウェーで被弾し英軍に降伏。ノルウェーに接収されノルウェー海軍として従軍し、1965年に1ドイツマルクという象徴的な価格で西ドイツへ売却され博物館船になるという数奇な運命を辿った潜水艦。
U995は潜水艦の中でも大きい方らしいのですが、身長182cmの私にとって狭いことには変わりなく、ところどころ計器やレバーも出っ張っているので居心地は非常に悪い。それにしても、これらの計器ひとつひとつに意味があると考えると、凄いのか凄くないのか評価に揺蕩う技術です。
ベッドは魚雷の下。辛い生活です。ちなみにUボートは大戦時に華々しい戦果を挙げた印象が強いですが、実際のところは全ドイツ軍の他のあらゆる部隊よりも高い死亡率だったそうです。
■Das Wirtshaus
http://www.takemachelin.com/2018/08/das-wirtshaus.html
ネット上に飲食店の情報が少ないキール。やっとのことで「典型的なドイツ料理」として紹介されていた当店に辿り着く。あまり深く考えずに注文すると、地元の客も驚きの特大ソーセージが到着。詳細は別記事にて。
■ホルシュタイン通り(Holstenstraße)
ドイツで最も長い商店街(本当?)。いわゆるヨーロッパの地方都市の目抜き通りであり、知った看板のショップが立ち並びます。ところどころホットドッグの屋台なども出店しており、食べ歩きも楽しいでしょう。
■聖ニコライ教会(St. Nikolai Kirche)
https://www.st-nikolai-kiel.de/
ホルシュタイン通り北のどん詰まりにある教会。由来や意義などその辺り詳しくないのですが、繁華街に妙に溶け込んでいる様がクセになる味わい。
■Kieler Brauerei
http://www.takemachelin.com/2018/08/kieler-brauerei.html
キールの地ビール醸造所。店内の銅製のタンクがカッコイイ。ビールに併せて料理も提供しており、そんなに高くありません。詳細は別記事にて。
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