政府が発行する個人IDカードは国民のほとんどが所有しており、行政サービスのほとんどが個人端末から済ませることが可能。また、このIDカードは運転免許証や、ショッピングの際のポイントカードとしても機能しており、役所などでは人員や紙などのコストが4分の1、窓口の人員は10分の1ほどに削減することに成功したそうな。
Skype(スカイプ)を産んだ国であり、早期のIT教育が有名でヨーロッパのIT市場においてオフショア開発の拠点となっており、外国のIT企業の進出も多くソフトウエア開発が盛な経済立国です。
首都は「バルト海のシリコンバレー」であるタリン。人口は約40万人であり、旧市街は世界遺産『タリン歴史地区』に指定されています。中世ハンザ同盟の時代から栄えた港湾都市はフィンランドの首都ヘルシンキの対岸80kmに位置しており、フィンランドよりも物価(特に酒類)が安いため、多くのヘルシンキ市民がタリン市内へ買い物客として訪れるそうな。
■ふとっちょマルガレータ(Paks Margareeta)
中世に建てられた砲塔。食事の切り盛りをしていた女将さんがデブだったので、このように名付けられたそうな。酷い話である。
■聖オレフ教会(Oleviste Kirik)
旧市街で最も高い塔を持つ教会。オレフとはこの教会を造ったとされる巨人とのこと。ふと「大阪城を築城したのは誰?」「大工さん」という流れを思い出す。くだらないですかそうですか。
■ラエコヤ広場と旧市庁舎(Raekoja Plats)
旧市街の中心にある広場。この写真は9:30と早い時間のもので人気(ひとけ)がありませんが、お昼時にもなると観光客で埋め尽くされます。写真右の建物が旧市庁舎であり、ハンザ同盟の名残を汲み取ることができます。
■アレクサンドル・ネフスキー大聖堂(AleksanderNevski Katedraal)
帝政ロシア時代に建てられたロシア正教の大聖堂。エストニア人からはロシア支配を想起させるものとして嫌われており、実行はされなかったものの、1924年にはエストニア当局がオフィシャルに破壊を計画したと、穏やかでない。
■Rataskaevu 16
http://www.takemachelin.com/2018/08/rataskaevu-16.html
タリンでダントツの人気を誇るレストラン。昼夜共にテーブルは予約でいっぱいで、当然に予約を入れておくべきなのですが、当日席もいくつか用意してあるとのこと。それでもその日の混雑状況は読めないので、必ず予約してから訪れましょう。詳細は別記事にて。
■Balti Jaama Turg
タリン駅すぐ近くの巨大市場。2017年にリニューアルされたばかりであり、割にカコイイ造りです。ただしこのあたりは治安があまり良くない再開発地域であり、日の高いうちに訪れるようにしましょう。
エストニアのチョコレートメーカー、カレフ(Kalev)。ボンボンショコラが59セント〜と格安。なのですが、常温で放置される59セントのボンボンショコラなど成立するのでしょうか。とにかく安いので、バラマキ土産としては悪くないかもしれません。
地下のスーパーマーケット。非常にアメリカナイズされており、買い回りし易い動線です。先のカレフ(Kalev)のチョコレートが更に割引料金で売られていたので、お土産を考える際には、こちらを最初に訪れたほうが良いでしょう。
ちょっとしたフードコートもあります。我々は休憩がてらエストニアのビールを。きちんとしたクラフトビールが500ミリリットルで4〜500円と格安。やはりエストニアは物価、特に種類が割安に感じました。
ところで懸命な読者である皆さんがお察しの通り、私はあまりこの街を好きになれませんでした。街のほとんどが石畳敷であり非常に歩きづらく、加えて運転マナーの悪い車がビュンビュンと通り抜けていくため危険極まりない。
大きな壁があればグラフィティがあしらわれていることが多く、治安が良いと思えません。地元民にはデブが多く表情は暗い。どの店員も仏頂面ばかりであり、ホスピタリティのかけらもありません。おもてなし立国ニッポンから来た私としては色々と認められないことが多かった。食べログ風に言うと再訪は無いです。
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