Kajsas fisk(カイサス・フィスク)/ストックホルム

ストックホルム中心地、Hötorgshallen Saluhall(ヒョートリエット市場)の地下1階にある大人気レストラン。
事前に知人から「すげえ並ぶよ」と脅されていたのですが、11:00オープンに合わせて訪れたところ、11:01には既に10人近くの街順列が生じていました。観光客はもちろん地元民も列に並んでいる点で説得力があります。
学食カフェテリア形式でトレイを取りレジで先払い。料理を受け取った後、サラダが置かれたカウンターで自らサラダとドレッシング、パンを皿に盛り付けます。
「魚のスープ」と「海老と卵のサラダ」の2つを注文。それぞれ1,500円ほどです。
スペシャリテの「魚のスープ」。フランス料理におけるスープ・ド・ポワソンほど上品ではなく、様々な魚介類がブチこまれグツグツ煮込まれたという風情。洋風魚介系ごった煮と捉えた方が良いかもしれません。貝の剥き身や魚の切り身がゴロゴロと含まれており、やや臭みが残ります。
サラダは中くらい。白菜のような葉物野菜が中心です。セルフ形式で取り分けるため、もちろんおかわりもOK。
この日のパンは3種用意されており、やはり味は中くらい。こちらもセルフ形式で取り分けます。
こちらは「海老と卵のサラダ」。先日コペンハーゲンのUnder Uretで食べた海老に味覚が酷似しており、しっとりもっちりといった食感。このあたりの海老はこのような風味で統一されているのかもしれません。アボカドの熟し具合も的確であり、バルサミコ主体のドレッシングもシンプルながら美味しい。
「スープはおかわりできる」との情報を、妻がインターネット上の口コミで見つけていたのですが、他のゲストからはその気配は一切感じられません。しかしながら食い意地の張った彼女は店員を捕まえ、「友達がこの前おかわりできたって言ってたんだけど、本当?」と些細な嘘を織り交ぜながら訊ねる。
本当におかわりを手に入れてきました。後のおかわりさんである。このやりとりを見ていた隣のテーブルの客も彼女にインスパイアされ、少し恥じらいを見せながらも誇らしげに2杯目を手に入れてました。後のおかわり君である。

スープとサラダだけで3,000円を超えるので高く感じてしまいますが、これは当店の値付けというよりもスウェーデンという国そのものが物価の高い地域なので仕方ありません。むしろおかわり無料とするあたり、ストックホルムという街の中では極めてリーズナブルなランチスポットでしょう。オススメです。


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