つけめん 蔵木（くらき）／ 大街道（松山）

居酒屋やキャバクラ、スナックなどが群雄割拠する大繁華街に、高知の人気店が出店。
スペシャリテは牛モツつけ麺とのことなので、迷わずそちらを選択。麺が太く茹で上がるまで時間がかかるためか、提供まで10分近くを要しました。
店内には食べ方の指南書が掲示されています。
麺は全粒粉入り。香りが強く食感にもザクザクしたものがあり、食べごたえがあります。麺そのものとしては結構タイプ。
他方、スープは苦手な調味でした。豚骨・鶏・魚介などがブレンドされたドロドロ系のスープなのですが、デロンデロンに甘く、ホルモン由来の脂の膜が張っており、胃腸に大ダメージ。思わず苦虫をダース単位で噛み潰したような表情になってしまう。
モツも下処理がイマイチで臭みが残ります。うっぷ。
卓上の魚粉を大量投入しカムフラージュ。もはや当初のものとは別物の料理となってしまいました。
スープ割りをお願いできるのですが、丼ごと電子レンジでリヒートされるのには酷くモダンな印象を受け興ざめします。科学的な根拠は全く無いですが、恐らく電子レンジには、温める以上の何かがある。

調理設備や人手が整っていない家庭での利用であればある程度仕方ないですが、プロの料理人が常駐し設備も整っている飲食店であれば、本来であれば必要ないはず。本来であれば。
私の口には合わない味覚でした。平日夜のゴールデンタイムであるのに店内はガラガラ。本当に高知では行列店だったのかと疑念が生じてしまう。麺は割に美味しかったので、牛モツが入らない、つけ麺でないラーメンなどであれば活路は見出だせるかもしれません。


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