まともに飲めば1杯1,000円近くするのにこの価格設定は奇跡。ランチタイムのテラス席限定ではありますが、むしろその限定は望むところです。
前日に別件でLINEしてた際、そういや明日ランチあいてる?と訊ねると2つ返事でOK。ランチの予約枠は埋まっていましたが、当日突撃でもテラス席であればすぐに入店することができました。どうやらテラス席よりも店内席のほうが人気のようです。
十番からシェアサイクルで20分。タクシーより速く、快適で、安い。便利な世の中になりました。まずは水分補給にダブル・モヒートを注文。飲み放題はビールだけではないのです。
ビールは軽いウィートエールから。大麦に小麦を混ぜたベルギースタイルのビールです。南方系の果実が香り、ややスパイシーなニュアンス。
ちなみに彼女も徒歩での来店。品の良いノースリーブのワンピからスラリと伸びた手足にうっすらと汗が浮き出ています。「今日は、飲むよ」いいねえ、ヘルシーな女の子は大好きだ。
シーズナルビールであるコーヒー&オレンジハニー。その名の通り、コーヒーとオレンジとハチミツの風味が強烈。コクの強いフレーバーながらアルコール度数は低いのか、意外にスイスイと飲めてしまう。
今日もキレイだよね。肌も健康的に焼けていて、テラス席でビールを飲むには最高にカッコイイ女の子だ。いつもの通り手放しで彼女を褒めると「ごめんよく聞こえない、みんなに聞こえるようにもっと大きな声で言って」と羞恥プレイを開始します。
スモークシーフードプレートはサーモントラウト、ホタテ、マグロの3種。薫香の心地よさはもちろんのこと、熟成感に溢れトロりと官能的な舌触りに昇華しています。酒のツマミに最適である。
ペールエール。T.Y.HARBORの主力選手。非常にバランスの良い1杯で、フルーティな香りとホップの苦味が溶け合います。酔いがまわり始めたのでMサイズからSサイズへ移行。
ちょうどこの時、隣のテーブルにモデル風の女子ふたりが現れ思わず見とれてしまったのですが、彼女から思い切りモヒートをぶっかけられました。「なんで登場から0.5秒で全身チェックしてるのよ。あたしといるときはあたしだけを見なさい」猟奇的な彼女である。
ペパロニ、ハラペーニョ、フライドポテトのフラットブレッドピザ。アルザス地方の名物料理であるタルト・フランベに似た料理。具材はドミノのアメリカン・スペシャルに似ており味が濃く、要するにビールと共に楽しむにはちょうど良いツマミです。アンバーエール。まさにアンバー(琥珀色)でセクシーな外観。芳醇な風味ながら苦味は控えめ。
きみといるときはきみだけを見るのは構わないんだけどさ、そもそもきみは僕のことどう思ってるわけ?「中の大ね」私が言うが早いか脊髄反射で返ってきました。
連れはマンゴーモヒート。これをぶっかけられてはたまらんと少しのあいだ品行方正に努めます。それじゃあドリンク持って自撮りしようよと恋人のように過ごすのですが、後から写真を見返すと、彼女の歯には青海苔よろしくミントの葉が挟まっていました。
インディアペールエール。ペールエールの3倍のホップを用いているそうで、とにかく苦味に迫力のある1杯でした。強烈な苦味由来なのかスパっと余韻をカットするキレもあります。
ラストコールがかかったので、〆にインペリアルスタウトをMサイズで。まさにスタウトといった風情であり、コーヒーやカラメルのような深い焙煎香りにクリーミーな舌触り。大人の苦味。90分の飲み放題時間終了後も追い返されることはなく、良い意味で放っておいてくれるので、何だかんだで2.5時間も居座ってしまいました。
「ねえ、しょっぱいものが食べたくなってきちゃった。やきとんとか」と連れが渋いリクエスト。こういう所が彼女の良いところだ。代官山から中目黒方面へと下り、昼から開いてる手頃な飲み屋へと飛び込む。時刻はまだ17時。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。