次の土日に何の予定も無いことに月曜日に気づき、せっかくだからどこかに行こうとANAの特典航空券カレンダを開く。石垣島土曜発月曜帰りの奇跡の旅程を発見。一般的にマイルでの行き先は微妙な航路や閑散期であることがほとんどであり、トップシーズンの石垣島に、土日を絡めて無料で行けることは珍しい。
さらにはアップグレードポイントを用いてプレミアムクラスにアップグレードというオマケ付き。これまでアップグレードポイントを用いて実際にアップグレードできたことなど一度もなく、いつもANAコインに換金してばかりだったので感動もひとしおです。「特典航空券+プレミアムクラスにアップグレード」など、盆と正月が一緒に来たような騒ぎであり、この感激はANAマイルヲタにしかわかるまい。
■石垣島のタクシー
9:15石垣着の便であり、タクシーで港に直行。3,000円の道のりを単騎乗りするのは気乗りしませんが、到着日中になるべく多く潜るためには仕方ありません。石垣のタクシーのほとんどはカードが使えないのが地味に痛い。そんなに現金もってへんねん。
■スクーバ・ダイビング(1日目)
船のタイミングが合い、到着日ダイブで3本も潜れることに。しかもさっきまでは雨が降っていたのに私が到着した途端に止んだとのこと。
どうも今回の旅は奇跡続きであり、そろそろ私は宗教でも始めたほうが良いかもしれません。ホラ、僕が潜るとこんなにも光が降り注いできたよ。
1本目から早速カメに出会うことができました。甲羅のサイズが直径1メートルは超える特大サイズ。6時間前は東京のベッドで寝ていたというのに、今は石垣島沖の海中で色とりどりの魚達に囲まれている。日本は狭い。
お弁当は「沖縄っぽいのを」とリクエストしておいたので、見事にフーチャンプルーを引き当てました。沖縄の麩は車麩(くるまふ)と呼ばれ、本土のそれとは異なり、1本が30センチを超える特大サイズ。その麸を野菜や卵、ポークランチョンミートなどと共に炒めた料理です。それにしてもダイビングは腹が減る。船上で食べる弁当は格別である。
川平湾へ移動しマンタ待ち。結論から言うとダメでした。生態系が変わりつつあるのか、ここ数年、川平での遭遇率が激減しているとのこと。それをメインにしたショップとか大変だろうなあ。
洞窟へ。空いた穴から陽光が差し込み幻想的。シェイプ・オブ・ウォーターみたい。あまり意識していなかったのですが、私は意外に地形フェチなのかもしれません。
■石垣ゲストハウスハイブ(Ishigaki Guesthouse HIVE)
http://www.takemachelin.com/2018/07/hive.html
人と沖縄に来る際は奮発して高級リゾートに泊まることが多いですが、ひとりでダイビングに訪れる際は安宿がほとんどです。ホテルだと洗濯機がないから意外に不便なんですよね。今回は1泊4,000円、男女相部屋のドミトリー。詳細は別記事にて。
■たけさん亭
http://www.takemachelin.com/2018/07/takesan.html
船に同乗した方々、ならびにダイビングショップの皆さんに誘われ、夕食は地元民に人気の焼肉屋へ。石垣牛を気を失いそうなほど腹に満たして8,000円。詳細は別記事にて。
■スクーバ・ダイビング(2日目)
本日も快晴。ちなみに石垣島には2〜3年前に海上保安庁の基地が新設されたとのこと。尖閣諸島問題がきっかけになったそうでうすが、そう言えば最近アレ系の話を聞きませんね。中国漁船サンゴ密漁問題とか解決したのかな。もうみんな飽きたのかな。
魚眼レンズをお借りしてみたのですが、どうもしっくりきませんでした。やはり私は陸の上でも海の中でも単焦点でグイグイ寄ったり、直感的に構図を決めるのが好きなようです。
地形をリクエスト。よし、今度からダイビングショップに好みを伝える際は「ワイド・地形」と伝えよう。マクロはあまり興味なし。ところで写真業界って接写のことをどうして「マクロ」と表現するのでしょうか。どう考えてもミクロだと思うのだけれど。
ランチはソーキそば。まさか船上で麺を茹でスープを注ぐとは。普通に美味しい。海の上でここまでのレベルの高さは天晴れです。
再び川平でマンタ待ちしたのですが、出会うことができず。やはり自然を相手にするアクティビティにはこういう難しさがありますね。お金を払えばどうにかなる問題ではなく、キーとなるのはいかに時間をかけることができるかどうか。次回はマンタのトップシーズンであるAWにチャレンジすることにしよう。ちなみにAW(エーダブ)とはAutumn/Winterの頭文字を取った略語であり、ファッション業界では秋冬モノを指します。ちょっと使ってみたかっただけです。
■ぎょうざ家 心心
http://www.takemachelin.com/2018/07/shinshin.html
この日の夕食にはこれまた地元民に人気の餃子屋へ。詳細は別記事にて。
■島そば一番地
http://www.takemachelin.com/2018/07/ichiban.html
餃子屋で炭水化物は取らず、〆に自家製麺が自慢の八重山そば屋を訪れます。カマボコ、三枚肉、ソーキが入った全部入りそばがお買い得。詳細は別記事にて。
■とうふの比嘉
http://www.takemachelin.com/2018/07/higa.html
最終日の朝食は「とうふの比嘉」。どのガイドブックにも掲載されている、石垣島ではトップクラスに有名な飲食店。06:30のオープンから行列が絶えず、日によっては正午頃には売り切れてしまうという大人気店。詳細は別記事にて。
■スターバックスコーヒー 石垣空港店
https://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47012454/
地元の方に空港でオススメの店を訊ねると「スターバックス!」と秒で返ってきました。なんでも日本最南端のスタバであり、石垣島においても唯一のスタバとのこと。と言ってもメニューに石垣島限定のものがあるわけではなく、至って普通のスタバです。
新石垣空港は航空会社のラウンジはおろか、カード会社のそれすら無く、ノマド族にとっては発狂しそうな仕様です。その常時接続欲を唯一満たしてくれる場所が当該スタバであり、人数比だと六本木ツタヤのPC作業率よりも高いかもしれません。
以上2泊3日、滞在時間50時間の石垣島。6本も潜り色々と食べることができ、非常に有意義な週末でした。インスピレーションというものは自らが独りで考え抜いて得るには限界があり、一方で、見知らぬ土地で見知らぬ人々と接していると処理できないほどの気づきが自動的にやってくる。やはり旅は積極的にするべきだ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。