メニューはあってないようなもの。「デュエット風ミートソース以外の注文は多少時間がかかりますので」との記載があり、地元民によると「多少どころか、信じられないほど時間がかかる。店員からも『本当にいいんですか?本当に!?』と確認が入るほど」とのことでした。店内を見渡してもデュエット風ミートソースを食しているゲストしかいません。
注文を済ませるとすぐに供されるセットのサラダ。キャベツの千切りにポテトサラダであり、いわゆる一般的なセットサラダのそれです。
注文後10分ほどで供されるデュエット風ミートソース。私の辞書に形容する言葉が見当たらない。これで普通盛り900円。「小だと300グラム、普通で500グラム。昔は大もあって、高校生の自分は食べたものですが、メニューに載せちゃうと悪ふざけで注文する輩がいるから消しちゃったんですかねえ」と地元民。確かに二郎の盛りについては見慣れた感がありますが、ミートソースパスタの大盛り画像など耐性がない。もはやランチビュッフェの域である。
麺は一度茹でてから一旦寝かせているそうです。少しだけ厨房を覗き見たのですが、茹で置きのパスタを手づかみで(手袋はしてます)豪快に特大の中華鍋に移し、ゴールドジムも顔負けのワークアウト炒め。腕相撲で勝てる気がしません。油が全体に回ってからお玉でミートソースをとろーりかけます。
なるほどこのミートソースの味覚はかなり特徴的。フルーツ由来らしき甘みが前面に出ており、肉というよりは甘味と酸味が支配的なソースです。これは中毒性がある。とにかく麺が多いので、ソースと麺の食べ進めるペース配分に気をつけましょう。
営業時間は11〜21時と通し営業で便利なのですが、アイドルタイムであるはずの夕方にも学生が大挙して押し寄せるなど、1日中行列が途絶えないお店。愛媛の食文化の特徴のひとつとして甘味があり、「歓迎・親愛の情が強いほど料理の甘さが強くなる」が身に染みるお店。空港からのバスを降りてすぐの場所なので、愛媛の味覚の登竜門としてどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。