生ビールは恵比寿。清潔なグラスにクリーミーな泡。サーバーがきちんとメンテナンスされており旨い。客層はオッサンがガヤって飲んでいるというよりは、20~30代の青年たちがちょっとお洒落に飲んでいるという印象。
お通しは青菜のおひたし。やっつけ仕事では決してなく、これ単体の料理としてメニューに載せても問題のないクオリティです。
日替わりメニューはコチラ。その他、グランドメニューに数十の料理が掲載されており、いずれも1,000円を超えることなく良心的。
まずはお造り3種盛り(1,300円)を注文。「お好きなネタを選んでくれてOKですよ」と自由度が高く良心的です。
ウホッ、何この量!3種で1,300円なので数切れづつだろうと覚悟していたのですが、それぞれが単品の刺身メニューとして供出し得るほどのポーションです。
左からサーモン、アオリイカ、活〆ヒラメ。いずれも居酒屋としては最高レベルに美味しいのですが、特にヒラメのじっとりとした旨味が心に残りました。これで1,300円は実にお得。都内であれば2,000円を超えても文句の言えないレベルです。
日本酒はいずれも1号800円前後と良心的。せっかくなので、愛知のお酒である「蓬莱泉 特別純米 可(べき)」を注文。酸味がまろやかでさっぱりとした口当たり。食事を邪魔しない絶好の食中酒でした。
和牛どて煮。一般的な店のどて煮の2~3倍はありそうな特大サイズです。また、どて煮とは一般的に口が焼けるほど濃厚で甘ったるい味噌であることが多いのですが、当店のそれは確かに濃密な味覚ではあるものの不思議とクドくはなく、和牛の肉そのものの味さえ感じられるほどレベルの高い1杯でした。
地鶏の岩塩焼き。質の良い鶏肉。パリっとした皮目としっとりと水分を称えた身のバランスがグッドです。柚子胡椒で食べるにちょうどいい。正統的な焼き鳥屋で出されたとしても文句のないレベルです。
いずれの料理もポーションが大きいので、ひとりで食べるには3~4品が限界でしょう。どの料理も結構美味しく親近感が持てる味わいなので、グループで訪れて山ほど注文すると楽しそう。お料理重視の飲み会に吉。
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- 千亀/栄 ←リーズナブルで直線的。素晴らしい焼き鳥屋さん。
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食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。