Parc Walt Disney Studios(Walt Disney Studios Park 、ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク)/Marne-la-Vallée(フランス)

さて先日のParc Disneyland(ディズニーランド・パーク)に引き続き、フランスのユニバーサル・スタジオについてご紹介!というのは冗談で、なんとフランスのスパイダーマン(というかマーベルの連中)はディズニーランド所属。ネズミの国にスーパーヒーローたちがウロウロしているのは違和感でしかありません。
さて、昨日はじめてフランスのディズニーに滞在したのですが、第一印象は「やはりディズニーはデブが多い」でした。食事は一旦退園し、できるだけマシなレストランに行くよう努めていたのですが、やはり肥満体たちは脊髄反射で吸い寄せられるように○クドナルドに向かっていました。○クドナルドというのはここだけの話、マクドナルドのことです。

ちなみに私は肥満児たちを嘲笑しているわけではなく、本気でこの社会問題を解決したいと考えています。カロリーの申し子たちの写真を撮り続けているのは、私の人類全体に対する愛の告白と言っても良い。さあみんなで健康的な身体となり、病気の無い世界を目指しましょう。

さて本題。以下にアトラクション別の感想を記します。★はオススメ度です。

■Crush's Coaster/★★★
直営ホテル宿泊者は1時間前に入園できるのですが、それでも行列が生じていたほど人気のアトラクション。乗って納得。これが、楽しい。360度座席がグルグル回りながら、かつ、スペースマウンテンのように暗闇の中を疾走する。速度そのものは大したことはないのですが、これまでに無い感覚を味わえるコースターです。


■Ratatouille: The Adventure/★★
Ratatouille(邦題:レミーのおいしいレストラン)の世界を、ハニーハント的なめらかな乗り物で再現したアトラクション。USJのスパイダーマンのように3D映像も駆使し、Ratatouilleのネズミの視点を上手く表現していました。


■RC Racer/★
これは香港で乗ったことがあります。ハーフパイプのようなU字型のコースをひたすら行ったり来たりするだけ。形を変えたバイキングと行っても良いでしょう。


■Toy Soldiers Parachute Drop/★
こちらも香港で体験済み。ただ単に上から降りるだけです。フリーフォール的な爽快感は無く、縦型の観覧車と言ったところでしょう。


■Rock 'n' Roller Coaster starring Aerosmith/★★
中高生の時分にエアロスミスに随分ハマったのですが、彼らが関係するコースターを運命的に発見しました。
スペースマウンテン的に暗闇の中を駆け抜けるのですが、スタートダッシュがドドンパのように激しいのと、絶えず耳元でエアロスミスの楽曲が流れている点が特徴的。ただし選曲は微妙。Dude (Looks Like a Lady) は違うと思う。


■Armageddon : les Effets Spéciaux/なし
私は肩の凝る映画が苦手で、ハリウッド的勧善懲悪二元論な映画を好み、ラズベリー賞を受賞するストーリーなど大好物なのですが、その最右翼であるアルマゲドンのアトラクションがありました。

ユニバーサルスタジオのバックドラフトにコンセプトが似ていつつもそのクオリティは劣悪であり、人生で初めて立ったまま寝そうになりました。これは酷い。行かなくていいです。


■Earl of Sandwich/★
ランチは一旦パーク外に出て、イクスピアリ的なモールのレストランに向かいます。デブが物欲しそうに軒先のメニューに魅入っているのですが、それにしても、そうして彼/彼女たちは荷物が多いのでしょうか。カロリーと手荷物の多さは反比例すると思います。詳細は別記事にて


■The Twilight Zone Tower of Terror/★★
ストーリーは東京と全然異なります。東京のタワー・オブ・テラーはNYのハイタワー3世がシリキ・ウトゥンドゥに落ちてウトゥンドゥというストーリーですが、フランスのパークでは舞台がハリウッドのホテル。有名子役とその家族がエレベータに乗っている際に落雷に遭いワイヤが切れて落ちたのだけれど、その貨車は発見されず謎の失踪を遂げる…、という話です。エレベータが落ちるという基本構造は同じであり、スリルは東京と同等でしょう。


■Studio Tram Tour: Behind the Magic/なし
こちらも(LAの)ユニバーサルスタジオのパークツアーにコンセプトが似ているのですが、内容は全然だめ。座って乗っていられるので、今度こそ眠りに落ちてしまいました。また、「待ち時間20分」という案内だったのに、結果的には1時間近く待ったのがムカ着火ファイヤーです。東京のディズニーは待ち時間をやや保守的に出していますが、海外のそれは真逆です。


■Disney Junior Live on Stage!/なし
たまたまタイミングが合うショーがあったので飛び込んだのですが、完全に子供向けです。皆でカーペットに地べたに広がり、ゲスト参加型なのは牧歌的でよろしい。ところでこの写真、ずっと見ていると錯覚なのか何なのか、徐々に立体的に見えてくる不思議。


■Moteurs… Action! Stunt Show Spectacular/★★★
Carsをイメージしたスタントショーなのですが、結論から述べると素晴らしいですねえ。ユニバーサルスタジオのウォーターワールドの水を抜いて車を増やしたスタントショーであり、思わず声を上げてしまいそうなスリルを味わうことができます。オススメ!


■Marvel: Super Heroes United/なし
当パークで最も人気を誇るイベント。第1回公演には満席で入ることができず、第2回公演に1時間前から並んでようやく入れました。
しかしショー自体はさげぽよです。英語とフランス語ちゃんぽんで話されるのは臨場感がないし、そもそも何であんたらみんなしてディズニーにおるんや、という意識が常に頭の片隅にあり、心から楽しむことができません。タイミングが合えば良いですが、わざわざ並んでまで観るものでは無いでしょう。
ところでフランスの人々は日本人ほどショップにお金を落とさないですね。グッズを買って着る人は少なく、バラまき土産のクッキーなども見当たらず、おそらくそのような文化がフランスには無いのでしょう。

販売されている飲食物は基本的に既製品(アイスはベン&ジェリーズ)であり、ディズニーオリジナルの何かというものはあまり見かけませんでした。

キャストのテンションも一般的な労働者のそれであり、東京の「コンニッチワー!ぽよぽよっ♪」のような、趣味と実益を兼ねた清掃人などに出会うことのできる可能性は皆無でしょう。

これからパリのディズニーに行かれる方は、東京の夢の国感やフランスのエスプリのようなものは期待せず、何でもない遊園地がただ単にディズニーの看板を下げている程度の認識でいたほうが、がっかりしないで済むと思います。

以上、がっかりした人からのレポートでした。



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