三軒茶屋の茶沢通り脇の通りにある超人気インド料理屋。食べログは3.78(2018年5月)と郊外のカレー料理屋としては大健闘。ランチタイムは行列必至であり、夜は予約も可能なのですが、予約なしで列に並ぶフリーの客もチラホラ。
ハートランド生を始めとして、インドのビールやクラフトビールがたくさんあります。やはり辛い料理にはビールである。
店内にはインドっぽい内装や小物に溢れており、店主がインドに訪れるために買い集めて来るそうな。ちなみに店主は元会社員。移動販売のカレー屋を始めたり、銀座グルガオンのホールとして働いた後、独立開業。シェフは付き合いの長い、仲良しのインド人だそうです。
コリアンダーサラダ。580円程度なのですが、これだけのボリュームがあればヘタをするとスーパーでパクチーを買うよりも安くつくかもしれません。スパイスの風味が強く、パクチーブームの中で食べるパクチーサラダとはまた違った印象がある一皿。
チキンティッカ2種のマサラ。左はカシューナッツとチーズベースの白いマサラ。優しい甘味がジューシーな鶏肉を演出し病みつきになる美味しさ。右はヨーグルトベースの赤いマサラ。コチラはスパイスは強いのですがコクと奥行きのようなものはそれほど感じられず。
BrewDog Brewery(ブリュードッグ・ブルワリー)のPunk IPAが置いてありました。750円と、お店で飲むにはリーズナブルな価格設定。苦味が濃く大人の味わいであり、スパイシーな味付けによく合います。
ラムチョップのクミン焼き。脂がトロっと甘いラムチョップを粗挽きのクミンや黒胡椒で風味付け。左上のミントのソースが清涼感を与えてグッド。1ピース580円であり、ラムチョップ業界全体を見渡せばそう高くはないのですが、当店の他の料理と比べると相対的に割高に感じました。
2種のカレープレート。追加料金でナンをチーズ入りのものに変えて頂きました。11時から時計回りにバターチキン、チングリマライカリ、ヨーグルトのサラダ、半ライス、チーズクルチャ、ダール(豆のカレー)、中央はキャベツのアチャール(漬物)です。
味は街の何でもないインド料理屋でネパール人が作るものと大差ありません。決して不味いわけではなく普通に美味しいのですが、なぜ世田谷区民からの絶賛を受け行列を創出するに至ったのかまではよくわかりませんでした。アジアでの生活が長かった連れは「スパイス以前にそもそもの塩気が足りない」とのコメント。
期待値が高かっただけに肩透かしを食った形となりました。腹6分目に食べて飲んで、お会計はふたりで7,000円ほど。まあ、三茶という立地を考えればそんなものでしょうか。勝手に検見川のシタールのような、究極の住宅街インド料理を期待していただけに残念。事前に予約して電車に乗って行くというよりは、ご近所さんが「あ、カレー食べたいかも」という瞬間にフラっと訪れるのが良いでしょう。
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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの ←お惣菜カレーではトップクラス。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ルソイ/目黒 ←インドやスリランカまでスパイスを買い付けに行くカレーマニアが太鼓判。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
- ウルトラチョップ/麻布十番 ←ごはんで食べないカレー。おかわりするレベル。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!