「モダンなバーガースタンド」がコンセプト。オープン当初は3時間待ちの行列を誇ったものですが、最近は店舗数も増えたためか、週末のランチでも数分の待ち時間で入店することができます。6月には関西にも進出したそうな。
カウンターで注文を済ませテラス席でしばし待機。バーガーが焼きあがると、振動の激しいポケベルのような機器が知らせてくれます。「え?ポケベルって何?電話できないの?それ何のために使うの?公衆電話から数字でメッセージを送る?公衆電話なんて駅にしかないじゃん?どういうこと?」と、平成生まれの屈託の無い質問の十字砲火を浴びる。
バーガー2つにフライを1つ、ビールをピッチャーでお願いしてお会計は6,000円超。なるほど米国レストラン業界において「ファインカジュアル」という新しいカテゴリを築いただけあり、ハンバーガーランチとしては中々のお値段です。私はシャックバーガー(ShackBurger)を注文。チーズバーガーをベースにレタス、トマト、シャックソースをトッピング。ホルモン剤フリーのアンガスビーフ100%のハンバーガーであり、肉そのものが旨いです。朝令暮改で恐縮ですが、1,000円かそこらでこれだけの肉料理が食べれると思えば安いもの。
連れが注文したシュルームバーガー('Shroom Burger)の美味しさも何れ菖蒲か杜若。ポートベローマッシュルームで3種のチーズを包み込み、衣をつけて揚げたシュルームに、レタス、トマト、シャックソースをトッピング。彼女は先週、六本木店で食べたばかりだそうですが、「どういうわけかこっちのほうが全然美味しい」とのことでした。
チーズフライ(Cheese Fries)はあんまり美味しくないですね。ジャガイモに特長はなく、チーズソースの味覚が人工的で健康に悪い味がします。どうしてもポテトを食べたいのであればチーズ抜きのプレーンなものをオススメします。
そうそう、忘れてはならないのがブルックリンブルワリーが特別に醸造したシャックマイスターエール。結構な距離を歩いた後でのビールなので、何杯かお代わりするだろうとピッチャーで注文したのですが、それを持ちながら店内を歩くと客から羨望の眼差しを浴びる浴びる。このとき私の背後ではエルガーの威風堂々が流れていた。
アンバーに輝くクラフトビール。炭酸が強く爽快感に溢れ、ほんのりとしたシトラスの香りも気持ちの良さを後押しします。ピッチャーで注文して本当によかった。
食後の運動に卓球を。ラケットやボールにまで当店のロゴが刻印され、ちょっとしたアミューズメントパークに来た気分。彼女はスポーツに明け暮れた青春を送っており恐ろしく運動神経が良いので、ついていくのがやっとでした。
「楽しいよね!ここのお店にいる人たちは、みんな幸せそうだ!」その通り。私もとっても幸せです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。