コーヒーの香りが常に漂い、カリカリと豆を挽く小気味良い音が絶えず鳴り響く店内。コーヒーラヴァーなら誰もが憧れる聖地であり、今や観光客も立ち寄る札幌の名物スポットとなりました。
創業は1996年と職歴20数年であり、もはや老舗の域に達しつつあります。築50年超の古民家をリノベーションした空間づくりはさすがの一言。木の温かみが心に優しく大気と光が戯れる。ジブリに映画化されても納得の雰囲気です。
主力のコーヒーは5~700円。私は苦味の強いコーヒーを好むため、深煎りの「フレンチブレンド」。コーヒーを好まない連れは「あたしカフェオレにしよっかなあ」と軟弱なことを言い始め、お願いだからプレーンなコーヒーにしてくれ、そんなにややこしくない「マイルドブレンド」もあるから、と説得に説得を重ねる。
ちなみに本店でしか飲むことができない「森の雫」というスペシャルブレンドもありました。
私が注文した「フレンチブレンド」。おおー、なるほど、確かに旨い。甘い香りと濃厚なコクが口の中に広がり、非常に深みのある1杯である。世のなんちゃってサードウェーブ系は当店に修行に来るように。
連れが渋々注文した「マイルドブレンド」。疑わしげに一口啜ると、目を見開き「美味しい!」の一言。どうだ、これがコーヒーの力だ、と喜色満面の私。コーヒー嫌いを唸らせる1杯。
店員さんの雰囲気もいいですね。絵に描いたようなカフェの店員であり、狭い店内に客が溢れ行列ができたとしても、既存の客を追い出すような真似はせず、旨いコーヒーを心置きなく堪能してくれ、というスタンスです。
なるほどこのお店は本物です。海外から来て雑誌に載って話題になっちゃった系のコーヒーショップとはワケが違う。札幌観光のお供に是非どうぞ。オススメです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。