幸寿司本店／刈谷（愛知）

刈谷駅から徒歩10分ほど。昭和20年代創業の超老舗。
店内はカウンターはもちろん、個室や小上がり、テーブル席など様々なタイプの席が用意されており、まるで巨大な料亭や旅館のようです。私がこれまで見た鮨屋ではもっとも箱が大きかった。

セットの鮨では最高値である「特上寿し」を注文。3,500円であり、これに消費税が乗って4,000円弱と、刈谷市のランチとしてはトップクラスに高価です。
まずは海老。先頭打者が海老って珍しい。私は私より海老を好きな人を見たことがないくらい海老が好きなので美味しく頂けましたが、いわゆる町の寿司屋の海老クオリティでした。
中トロにイカでしょうか。特にネタの説明は無く、食べるペースを考えずポンポンと置いていく次郎系。また、鮨（というか食事全般）においては「味の薄いものから濃いものへ」が黄金律だと思うのですが、当店はそのあたりあまりこだわりはないようです。

味はいずれも中くらいといったところ。ゆうべ居酒屋で食べた1,300円の刺身3点盛りのほうがレベルは上。
アジにアカガイ。アジの色があまり良くなく、味も中くらいです。アカガイはサイズが小さく味は平板で美味しくない。
アナゴは幾分いいですよね。ホクホクとした舌触りにちょろっと焦げた風味です。しかしまだ5カンしか食べてないのにもうアナゴ？これは終わりの始まりなのかっっっ！？
ウニ。こちらも街の寿司屋としては標準レベルの味覚です。
ガガーン、もう鉄火巻きが出てしまいました。7カン＋巻物1本だけかあ。味についてはまあ普通の鉄火巻きでした。
お椀が全然美味しくない。上品を通り越して殆ど味が感じられないほどの薄味であり、具材も清貧と言って良いほどの量と質でした。
甘味は白餡をういろうで巻いたもの。こちらも和菓子としては中くらいの味でした。
うーん、これで4,000円弱は高いなあ。すごく高い。目を剥くような家賃や人件費を支払っている都内のホテルの鮨屋ですら、もう少し満足度は高いです。ハコは大きく個室が多いので、どちらかというと接待向けのお店なのでしょう。ちょっと自腹ではつらたんなお店です。


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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。
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