タケマシュラン: ミシュラン3ツ星を50年以上維持する3軒のレストランを巡る旅 vol.3～コルマール～

■Hôtel des Bergesチェックアウト

不変で絶対的に素晴らしいホテルともついにお別れ。田舎すぎてUberのサービス提供範囲外だったので、チェックアウト時に地元のタクシーを呼んでもらう。

「20分くらい待つからお茶でもいかが？」とマダムが声をかけてくれ、さらにはクロワッサンまでお出し頂けました。なるほどフランスにおいてクロワッサンとはパンではなくお菓子という位置づけなのか。

迎えに来た車はいわゆるタクシーではなくハイヤー的な乗り物。結構な距離を乗ったのに36ユーロの固定料金とリーズナブル。また、片言のフランス語を話すと物凄く喜ばれ、ペットのように可愛がって頂けました。アメリカで英語を喋っても誰にも何とも思われないけれど、フランスでフランス語を話すとすごく愛される。フランス語は、勉強するにはとてもコスパの良い言語です。

■コルマール（Colmar）

ライン川上流にあるドイツとの国境近くの町。奇跡的に戦禍を免れた街であり、中世からの美しい街並みが状態良く保存されています。「美女と野獣」「ハウルの動く城」のモチーフとなった村であり、平たく言うと観光地です。とんでもない数の観光客、特にアジア人が多く感じました。

テレビか何かの撮影をやっていて、スタッフから超エラそうに「ここに留まらないで早くどっか行ってください」的なことを言われてムっと来る。どうして旧世代のメディアの連中はこんなに得意気で偉そうなのかね。テレビを一切見ない私からしたら、ただ邪魔なだけでしかないのに。広場はみんなのものであり、君たちは自撮りしてるJKやYouTuberと何ら変わらないのだよ。なぜあんなに選民意識が強いのか理解に苦しむ。

■Hôtel Saint-Martin
http://www.takemachelin.com/2018/05/hotel-saint-martincolmar.html

コルマールは小さな町なので、ホテルは数えるほどしかないのですが、その中でも割に有名なホテルがココ。ストラスブールのホテルは同価格ながら倍以上の快適さをだったので、若干残念な気持ちもありますが、フランスという国全体で見ると、そう悪くないホテルです。詳細は別記事にて。

ちなみにこの街は観光地ではあるもののタクシーの数は非常に少なく、流しのタクシーを捕まえることはおろか、電話で呼び出したとしても全然すぐには来てくれないのでご注意を。大きな荷物などがある場合は宿のスタッフに相談し、事前に予約しておいたほうが良いでしょう。

■Wistub Brenner
http://www.takemachelin.com/2018/05/wis.html

コルマール（Colmar）で人気の郷土料理店。飲んで食べて4,000円チョイ。ランチの絶対価格としては高めですが、ド観光地でド郷土料理を食べ、気持ちのよいサービスと共に地元のワインをたっぷり飲めたという意味で、リーズナブルに感じました。詳細は別記事にて。

■Petite Venise

小ヴェニスと呼ばれる一画。その名のとおりイタリアのヴェニスを思わせる運河沿いの散歩道。ボートでの運河巡りもでき、ぶらぶらと散策するに最適。

■Maison Pfister

1537年に建造された尖塔や出窓が印象的な、アルザスいち有名な家。『ハウルの動く城』冒頭に登場する建物にそっくりであり、モチーフであると言われています。

■旧市街

旧市街には立派な教会や美術館が点在するのですが、あまり日本人には馴染みが薄いかもしれません。ピンポイントの名物があるというよりは、黒川温泉のように町全体でひとつの完成形という印象。意外に車の往来が激しいので、散策の際はお気をつけて。

■LE RESTAURANT GIRARDIN
http://www.takemachelin.com/2018/05/le-restaurant-girardincolmar.html

奥の6人グループのホストが突然ツカツカと私の元に訪れ、「私はテキサスでワイン商を営んでいるものですが、明日のご予定は？」と公衆の面前でナンパされました。「テキサス！？The United States of Texas！！Ha ha！！テキサスの人ってワイン飲むの？うけるｗｗｗ」詳細は別記事にて。

「ミシュラン3ツ星を50年以上維持する3軒のレストランを巡る旅」目次

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。