麻布十番商店街を六本木方面へ。ピッツァの名店サヴォイの裏手にある、隠れ家感のあるお店。昔から存在は知っていたのですが、ちょっとエロい系のワインバーに思えてお邪魔するのを躊躇っていました。
この日はランチでの入店なので、雰囲気にビビる必要はありません。ビビるどころか店内奥は鏡とガラス張りのバルコニー席であり、全面採光で非常に健康的。
アミューズは左から豆乳のパンナコッタにカニ、レバーペーストとイチゴを挟んだシュー、木綿豆腐とゴボウを絞り込んだクリーム。いずれも調味が濃く、女性シェフではあるものの骨格のある料理です。これは酒が欲しくなる。
ところでこのテーブル、天板がガラスで女子の足元が丸見えなのがちょっとアレですね。短いスカートであればパンツ丸見え必至なのでご注意を。男の方が気まずいです。
パンは3種。トマトの風味がしたりチーズが練りこんであったりと、いずれもひと手間かかっています。こういうベーシックなものがきちんと美味しいとは、このお店、エロい系とみせかけて実はきちんとしているのかもしれません。
パンのお供はヨーグルトにオリーブオイルと塩をかけたもの。このままスプーンで食べても結構イケる。ホームパーティでも真似してみようっと。
長野県から届いた季節の有機野菜。バーニャカウダなのですが、ビーツを溶け込ませているのでソースの色が赤いです。こちらも極めて男性的な調味でありハッキリした味付けで私好み。見たことも無い野菜も含まれていて楽しかった。
メインは鴨肉のコンフィ。クリスマスのような特大サイズであり、可食部でも200グラムは超えるのではなかろうか。正統的な調理でありストレートど真ん中ノンポリといった味わいでグッド。パルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり用いた十六穀米のリゾットも旨味と塩味が強烈で、ある意味万人ウケする解かり易い料理です。
オーガニックティーはMighty Leaf Tea Company(マイティーリーフ)。カリフォルニアにある紅茶専門店です。試験管に入った茶葉を自由に嗅ぎ、好みの一品を選びます。
私はほうじ茶を選択したのですが、いわゆる日本人が想像するほうじ茶よりも柔らかくマイルドに感じました。これがカリフォルニア流の解釈なのか(何が)。
デザートはクリームチーズとベリーのセミフレッド(半解凍状態のアイス)。これまた特大サイズであり、後悔なく心置きなく食べることができます。
料理だけならひとりあたり3,800円。質と量を考えれば悪く無い費用対効果です。雰囲気は良いしサービスも当意即妙で言うことなし。この日は週末のランチなのに、我々含めて2組しか入っていなかったのが不思議。もっと混んでもいいのにな。
おそらくコンセプトと印象と実態が乖離していて、私のように誤解し敬遠している人が多いのではなかろうか。ワインバーとしては敷居が高いかもしれませんが、食事はマジでしっかり美味しいので、まずはランチから始めてみると良いでしょう。
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- ラコメータ ←老舗で質実剛健。ランチの費用対効果が抜群。
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- サヴォイ ←ピザの名店。ランチなら2枚食べちゃう。
- ラパルタメント ディ ナオキ ←4,000円でこの手の込み方は異常。
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