タケマシュラン: サヴォイ（Savoy）／ダイヤモンド・プリンセス（Diamond Princess）

初日の夕食で満足度が低かったため、今後は有料レストランを利用しようと決意し、予約デスクに連絡すると、「下船まで全ての有料レストランは満席」との死刑宣告。これまでのクルーズ人生においてこんな経験初めてです。

仕方がないので今夜もメインダイニングへ。メニューを見て、おや。フォーマルナイトだからか、いくぶん料理の構成が豪華です。

まずは蟹肉のキッシュ。先日の貧弱なポーションに比べ、一般的なチーズケーキほどの大きさがあり、食べごたえがあります。カニの風味もたっぷりであり、やはりアメリカ船は甲殻類の調理が上手い。

オニオン・グラタン・スープは調理タイミングが難しいのか、温くなってしまっていたのが残念。ぼんやりとした温度に塩気だけが強く残り、非常にもったいない。

「ダニエル」という料理。エビに火を通しソースをかけただけのシンプルな料理でありダニエル感は薄いですが、やはり大ぶりのエビというものは無条件で旨いものである。

昨日は火の通りが指定よりも一段階上という印象だったでの、今夜はレアで注文。これがピッタリで、艶めかしいロゼ色に健康的な肉質を堪能することができました。ゆうべと同じレストランとは思えないほどのクオリティです。

デザートも船上メシとしてはトップクラスに旨い。ミルクチョコレートのサクサクとした食べごたえにヘーゼルナッツの風味が響き、バターのように滑らかなチョコレート群ぜ全体のバランスを整えます。やや砂糖の量が気にはなるものの、昨晩のデザートとはまるで別物のように品が良い。これは注文すべき逸品でしょう。

コーヒーは船内のどこでも飲める無料のそれと同じで、まるで泥水のようです。ま、これはご愛嬌ご愛嬌。

非常に満足したディナーでした。有料レストランが全て満席であったことに感謝。やはりフォーマルナイトの食事は質が高くなるのかもしれません。

『ダイヤモンド・プリンセス』目次

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サボイ

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