初日のディナーのメニューはコチラ。プリンセス・クルーズ社の船はこれまでに何度か利用させて頂きましたが、これまでに無いほど奇抜なメニュー構成です。風呂にせよ船内ツアーにせよ、こんなに日本人客に媚びる必要は無いと思うのだけれど。
前菜はセビチェを注文。うーん、冷凍の海鮮を解凍しグチャグチャと味付けしただけで美味しくありません。アボカドの熟成度合いとカットの美しさは素晴らしかった。
スープはマッシュルームを選択。アメリカ系の船はこの手の料理がお手の物なのですが、やはりこの船においても中々の出来栄えでした。ぷうんと漂うキノコの香りにコッテリとわかりやすい風味。本日一番のお皿です。
メインはプライム・リブを注文。うーん、小さい。私の中でプライム・リブとはビデオテープのような大きさで血と肉汁が綯い交ぜになって滴っているものを指すのであり、このようなダメな立食パーティーで出されるローストビーフではちっともイケません。
恐らく食事も日本仕様のため量が少なくされていると読み、予め第2のメインとして注文しておいたポークカレーが届きました。これもイマイチ。ソースはレトルトカレーのように甘く黄色く、肉は豚か鶏か判断に苦しむレベルです。ゴハンもベチャベチャ。
どうにも満足できないので糖分で無理矢理満足しようとデザートも注文。私はその糖質の高さで悪名高いプリンセス・ラブ・ボート・ドリームをオーダー。血糖値スパイクとはまさにこのことであり、是非はともかく満腹中枢がノックアウトされました。
妻はニューヨーク・チーズケーキ。一口、というか半分ぐらい頂きましたが、人工的なチーズ風味にこれまた人工的な甘さ。これこれ、これがアメリカのケーキだよな。
内装やサービスはプリンセス・クルーズそのものですが、メニュー構成や味わいは似て非なるものでした。別に日本人向けにテーラリングする必要なんてないのにな。和食を食べたい客は家で食べてくればよろしい。
『ダイヤモンド・プリンセス』目次
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