コンセプトは『東京の地産地消』であり、江戸東京野菜を筆頭に、東京産の素材をふんだんに使ったコース料理で名を馳せました。
前菜は愛媛県産の鯛に東京野菜。なるほど野菜が美味しいですね。大地の味がぐっと濃く、都内で採れたものとは思えないほどの野生的な味わいです。
鯛は3切ながら焼肉屋の肉のように巨大なスライスであり、それに見合ったバシっとした塩加減もちょうど良い。実に食べ応えのあるカルパッチョでした。
バゲットがかなり美味しいです。外皮はバリっと激しく焼かれており、内部はモチモチと瑞々しい理想的な体型。北海道産のバターやオーストラリア産(?)のアボカドオイルも一工夫ある味わいです。
メインは桜鱒。こちらもカルパッチョ同様に思い切りの良い味付けで私好み。ここにおいても野菜の風味が強く、江戸東京野菜をウリにするだけのことはあります。ただし結構な塩分濃度なので、人によっては好みが分かれるところかもしれません。私は好き。
デザートはラズベリーのアイスクリームが抜群に美味しいですね。いわゆるアイスクリームとは全く異なる舌触りであり、舌の上でエアリーに弾んで膨張するような食感です。キャラメリゼしたサツマイモも存在感があってグッド。
折り目正しいコーヒーを飲んでごちそうさまでした。この立地において税サ込2,500円は素晴らしい費用対効果です。このあたりのランチ物価は極めて高く、なんでもない定食が1,000円を超える界隈でこのクオリティは見事。次回は夜に、お酒と共にお邪魔したいと思います。
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