ミクニ マルノウチ(mikuni MARUNOUCHI)/丸の内

三菱地所が運営する企業博物館『三菱一号館』のある丸の内ブリックスクエア2階、世界の三國清三がプロデュースするフランス料理店。

コンセプトは『東京の地産地消』であり、江戸東京野菜を筆頭に、東京産の素材をふんだんに使ったコース料理で名を馳せました。
大きな窓から臨むのは丸の内仲通りの街路樹。見目麗しい装花は1階のフラワーブティック「HANAHIRO CQ」が手がけたものであり、食事内容だけでなく空間作りが印象的です。テーブル間隔が少し狭くファミレスちっくなのがやや残念(以上、写真は公式ウェブサイトより)。
前菜は愛媛県産の鯛に東京野菜。なるほど野菜が美味しいですね。大地の味がぐっと濃く、都内で採れたものとは思えないほどの野生的な味わいです。

鯛は3切ながら焼肉屋の肉のように巨大なスライスであり、それに見合ったバシっとした塩加減もちょうど良い。実に食べ応えのあるカルパッチョでした。
バゲットがかなり美味しいです。外皮はバリっと激しく焼かれており、内部はモチモチと瑞々しい理想的な体型。北海道産のバターやオーストラリア産(?)のアボカドオイルも一工夫ある味わいです。
メインは桜鱒。こちらもカルパッチョ同様に思い切りの良い味付けで私好み。ここにおいても野菜の風味が強く、江戸東京野菜をウリにするだけのことはあります。ただし結構な塩分濃度なので、人によっては好みが分かれるところかもしれません。私は好き。
デザートはラズベリーのアイスクリームが抜群に美味しいですね。いわゆるアイスクリームとは全く異なる舌触りであり、舌の上でエアリーに弾んで膨張するような食感です。キャラメリゼしたサツマイモも存在感があってグッド。
折り目正しいコーヒーを飲んでごちそうさまでした。この立地において税サ込2,500円は素晴らしい費用対効果です。このあたりのランチ物価は極めて高く、なんでもない定食が1,000円を超える界隈でこのクオリティは見事。次回は夜に、お酒と共にお邪魔したいと思います。


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