ハワイが発祥のハンバーガー屋。1975年、ノースショアの小さな田舎町ハレイワで生まれ、1997年ホノルルに2号店をオープン、同年青山に日本第1号店をオープン。その後も快進撃を続け、現在はハワイに2店舗、イギリスのロンドンに2店舗、台湾1店舗、日本に30店舗という一大ハンバーガーチェーンに成長しました。
なぜ日本で異常なほど膨張した立役者は株式会社フォーシーズ。おなじみピザーラやトゥ・ザ・ハーブズを手がける会社が運営元なのです。面白いところではロブションもフォーシーズの経営。これ豆な。
コンセプトは『厳選された最高の材料で作った最高の食事をカジュアルな雰囲気で提供すること。重要なのは自分たちが最高のものを提供しているのだという信念を持つこと。』と、中々に誇り高い。
メニューが極めて難解で、一読してシステムを理解するにはIQ120は必要でしょう。行列が長く後ろからプッシュされている感があり、吟味するのも悪いので慌てて注文。
けっきょく我々はバーガーのセットに食べログクーポンでチーズの無料トッピング(記事下リンク参照)、飲み物は追加料金でスープに変更し、本来の飲み物は水をお願いすることになりました。よくよく考えると水ではなく単品でビールを注文してもよかったし、もしかしたらフレンチフライをオニオンリングなどに変更できたかもしれません。
「ねえ、あたしはミネストローネを食べるから、あなたはクラムチャウダーにしてくれないかしら?」と傲岸不遜な連れ。私は気が弱く保険委員を押し付けられていたタイプなので、彼女の指示通り仕方なく注文。すると、案の定というか、缶詰のスープをのばしたような味覚でイマイチです。それでもファストフードで飲むスープと考えればレベルは高いと考えるべきか。
連れは宣言通りミネストローネ。一口頂きましたが、具沢山でトマトの味も濃厚で結構美味しかった。 つくづく世渡りのうまい女である。
私は当店自慢のオススメバーガー『アボカドバーガー』を注文。先述のクーポンでチェダーチーズを追加しました。バンズもパティも野菜もフレンチフライも、全てが及第点に達しています。もちろんマンチズ バーガー シャックのような完璧な美味しさというわけにはいきませんが、先のスープと併せて1,000円と少しでこれだけの料理を食べることができるのは凄まじい企業努力でしょう。
特筆すべきはアボカドの熟成度合い。私はこれまで幾度と無く当店のアボカドバーガーを食べてきましたが、いずれもパーフェクトな熟れ具合。上手に見分ける裏技みたいな企業秘密があるんかな。
連れは「BBQ厚切りチェダーチーズバーガー」を注文。私も店員も同時に「だからチーズは無料トッピングでついてくるって」とツッコミを入れたのですが、「じゃあ、トッピングのチーズはモントレージャックでお願い」 と、バブルの申し子のような注文です。
数口頂きましたが、バカみたいなチーズの量はさておき、BBQソースがいいですね。マウイオニオンの優しい甘さとフルーツの果汁をギュッと濃縮。風味が実に豊かであり、一口ごとにパンチがあって、後をひく美味しさです。ちくしょう、こっちのほうが全然美味しいじゃんかよう。
ちなみに私は「巨大なハンバーガーを形を崩さず食べきれるで賞」の常連なのですが、なるほど北米育ちの彼女もやはりハンバーガーの食べ方が美しい。女性は口が小さいので不利であるはずのに、惚れ惚れするほどのグッドルッキングな食べ方でした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。