水炊き鼓次郎(コジロウ)/田町

久我山に器楽亭という、居酒屋ながら食べログ4.09(2018年3月)を叩き出す怪物居酒屋があるのですが、その姉妹店として田町に水炊き屋がオープン。
港区スポーツセンターのすぐそばにあり、町内会のアスリート女子(握力50)と共にみっちりとトレーニングをこなしてから戸を叩く。大汗をかいた後のビールは格別である。
お通しは大根おろしのおじゃこ。なるほどツマミ料理で名を馳せた器楽亭の系列だけあり、このような何でもない一皿でさえ旨いです。量もたっぷり。
唐揚げは500円。子供のゲンコツほどの大きさであり、もちろん揚げたて。しっとりと水分を湛えた身にジューシーな皮目の味覚が堪らない。本日一番のお皿です。
鶏皮酢。いわゆる鶏皮ポン酢です。これはまあ中くらい。唐揚げが500円に対し、コチラが400円なのはちょっと費用対効果が悪いです。
日本酒は日本各地の地酒を10種ほど用意。グラスで700円なのですが、追加で日本酒を注文する際に「グラス交換は不要」と伝えると、なんと200円引きの1杯500円で飲むことができます。
さて本番の水炊き。1人前2,500円で、人数分の注文が必須。各席にはIHヒーターが埋め込まれており、皆が水炊きを食べる前提です。スープの動物臭が強く、人に拠っては好みが分かれるかもしれません。
鶏が煮えるまで日本酒で休憩。
第一陣完成。写真の大きさのモモ肉(?)がひとりあたり3ピースであり、最初はそのままで、次に塩で、最後は自家製の醤油ポン酢でと味変で。スープがとにかく濃厚で、ややもするとトンコツラーメン的な香りが漂います。
続いてつくね。竹筒に詰め込まれたミンチ肉を店員さんが適宜ダンゴにしてスープに投入してくれます。先ほどの肉は若干、脂と旨味が抜けているように感じましたが、つくねは肉そのものの味が濃く私好み。
つくねの味が濃いので日本酒も若干ストロングに寄せていきます。「醤油味のほうが好き?しょうゆうこと言わないのお~」と奇矯な言動を繰り返す連れ。彼女が暴れると骨の1本や2本は覚悟しなければならないので、これ以上飲まないように酒量をコントロールするのは私の役目である。
〆は野菜。水炊きって面白い料理ですよね。まずは肉から食べて、最後に野菜。食べ順ダイエットに真っ向から歯向かう芸風。濃厚なスープをたっぷりと吸った野菜がしみじみ旨い。
「きょうはせっかく筋トレしたしもうすぐ健康診断も近いんだから炭水化物は食べちゃだめぇ~だから雑炊もだめぇ~でも日本酒は誤差の範囲だからOK牧場うぇーい」句読点の使い方を忘れた彼女の話は極めてわかりづらい。

おなかいっぱい食べて、それなりに飲んでお会計はひとりあたり6,000円弱。悪く無い費用対効果です。水炊き1人前2,500円はちょっと高いなあとは思うのですが、サイドメニューや酒が安いので、飲めば飲むほど割安に感じるかもしれません。他方、「水でいいです」的な飲めない方にとっては高く感じることでしょう。

いずれにせよ、東京で本場の水炊きをリーズナブルな価格で食べることができるという意味で価値のあるお店。またトレーニングの帰りに立ち寄ろうと思います。


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