海老麺総本家 JIMOTOYA(じもとや)/麻布十番

函館のラーメン屋「海老麺総本家 地元家」が東京進出。四川料理の名店「飄香」の上のフロアです。

「ミシュラン獲得シェフが監修した、今までにない究極の極上スープ」がコンセプトなのですが、「ミシュラン獲得シェフ」個人名の具体的な記載はありませんでした。
内装は大学生が好みそうな創作ダイニング風。海外に進出した日本のラーメン屋や和食店のような雰囲気です。
ちょっとマテ茶。なんなんだこの価格設定は。ラーメン1杯1,200~1,400円。しかも、10%のサービス料と8%の消費税は別。ラーメン屋でサービス料ってw。私は文章を書く際に「w」という安直な記号を使うのを好まないのですが、ついうっかり使用してしまうほどふざけたメニュー構成です。
ワインリストを覗いてみると、これまたへそが茶を沸かすラインナップと値付け。全てが破綻しています(以上、画像は公式ウェブサイトより)。
恐らくラーメン屋というよりは、飲み屋としての位置づけなのでしょう。コンセプトに倣い、我々も酒を注文。生ビールは800円と、まるで高級割烹のような価格設定。もちろん税サ別なので、1杯1,000円近くする計算になります。
ツマミにザンギを注文。なるほど北海道が出自の飲食店だけあって、唐揚げをザンギと呼ぶのですね。濃い目の味付けがなかなか美味しく、ビールにぴったりです。しかしながら、一口サイズの鶏肉が5粒で900円(税サ別w)というツマミを注文してしまったことにつき、慚愧に堪えない。
さて本丸の「濃厚海老出汁麺」が到着。海老塩・海老味噌・海老醤油・カレーの4種からフレーバーを選びます(カレーは200円増し)。私は海老味噌をチョイス。

なるほど「濃厚海老出汁麺」と名乗るだけあって、海老の風味が強烈です。麺は中太の弾力のあるタイプで、これも美味しい。麺に比べてスープの量が少なく、天下一品のような状態に陥ってしまうのが残念。
ビールサーバーのメンテナンス状態やザンギ、ラーメンの味覚から判断するに、味はそれほど悪くなく、「えびそば 一幻」や「五ノ神製作所」の良きライバルになり得るレベルです。ホールスタッフの対応もそつがない。しかしながら「10%のサービス料と8%の消費税は別」というルール設定はあまりに現実離れしています。

ちなみに函館本店や名古屋店は実に一般的なラーメン屋であり、もちろん税サ込。千円札一枚で用事が済むという、あたりまえと言えばあたりまえの仕組みのようです。麻布十番という街も随分とナメられたもんだなあ。


このエントリーをはてなブックマークに追加 食べログ グルメブログランキング

関連記事
麻布十番には日本料理店も結構多いのですが、割高であることが多いです。外すと懐が大ダメージを受けるので、信頼のおける口コミと、味覚が似た友人の感想に頼って訪れましょう。
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。

関連ランキング:ラーメン | 麻布十番駅赤羽橋駅六本木駅