麻布十番店とはコンセプトが大きく異なり、当店は一般的なラーメン屋といった趣き。券売機で食券を買うというシステムであり、もちろん野放図に税サを追加請求することはありません。
麺のメニューは十番店とほぼ同じですが、大きく異なるのはその料金。十番では1,500円近くするラーメンが、いずれも1,000円以下で食べることができます。
ただし、もちろん麻布十番店との対比という意味では安く感じるのですが、名古屋のラーメン市場という意味では高い部類に入ります。それを受けてか、21時前というラーメン屋としてはゴールデンタイムに近い時間帯であっても、客は私ひとりだけでした。
「こだわりの食べ方」として、最後にスープの中へ〆のライスを入れておじや風にして食べることが推奨されているのですが、驚くべきことにライスが売り切れていました。閉店まであと2時間近くあるというのにのにこの営業方針は解せません。インドであればセポイの反乱を引き起こしかねないミステイク。
海老味噌麺が到着。海老の香りがぷうんと漂い食欲をそそるのですが、麻布十番店に比べるとパンチが弱い気がしました。他方、スープの量は麻布十番店の倍以上あり、これはたっぷりと飲むことができて楽しかった。
麺は弾力のある中太麺でなかなか美味しいです。
トータルとしては中々美味しいラーメンではあるのですが、「えびそば 一幻」や「五ノ神製作所」などの海老推しのお店のレベルに到達しているかというとまだまだです。これで900円というのは名古屋にしては高いなあ。
『ミシュラン星付き「みえ田」料理長三枝氏監修こだわりのスープで作る究極の海老麺。
ついに名古屋上陸!』と、虎の威を借るキャッチコピーも疑問。過去の栄光に縋る者はいずれ行き詰まる。
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