暴飲暴食を重ねるグルメブロガーが太らない8つの理由

私は今とても健康です。

昨年は不名誉にも食中毒のためバンコクの超高級病院に入院してしまいましたが、私はそれまで一度も入院を経験したことがありませんでした。一度だけ亜急性壊死性リンパ節炎という原因不明の奇病に罹患したことはありますが、それを除いて病気とは無縁の人生を送っています。
毎年3月に受診する健康診断のスコアもオールA。もちろん診断2週間前からボクサーのように調整に入り、暴飲暴食を控えるようにしてのスコアなので意味があるかどうか良くわからないのですが、年に1度はそういう期間があってもいいじゃないかという割り切りと、これでスコアが悪ければマジで危険と納得するようにしています。一度興が乗ってファスティングをしたことがありますが、あれは失敗に終わりました。
「あれだけ毎日暴飲暴食を重ねているのに、全然太ってないですよね」というのは私が最もよく聞かれる質問のうちのひとつです。今回はその健康の理由についてタネ明かしをして参りたいと思います。


■体重は毎日測る
毎日入浴後・就寝前にタニタの体組成系で測り、その推移をエクセルで管理しています。「朝測ったほうが良い」「夜測ったほうが良い」など諸説ありますが、毎日決まった時間に測っていれば大体オッケーでしょう。

ちなみに私の体組成は体重68kg、体脂肪率18%(12kg)、骨量3kg、筋肉量53kg。毎日体重を測っていると、多少の増減に一喜一憂することはなく、「お、少し体重が増えてるけど、おととい食べたコメがまだカラダの中に残ってるのかな?」のように、冷静に自分の身体と食生活に向き合えるのがいいですね。何事もまずは現状把握から。


■肝臓にはヘパリーゼ
酒飲みにとってヘパリーゼは外せません。私のお酒の強さは中の上といったところであり、ワイン1本は余裕、1.5本で記憶を失い(暴れたりはしない)、2本で眠りにつくという処理能力の肝臓です。しかしながら二日酔いには滅法弱く、ビール数杯に留めたとしても、翌朝の胸元がスッキリしないという具合。
そこでこのヘパリーゼです。友人の内科医に二日酔いが酷い旨を相談すると「錠剤のヘパリーゼはいい。あれを毎日飲めば、肝機能のベースがアップするから、多少はマシになるはず」とのアドバイス。なるほど確かに前に比べると二日酔いの辛さは幾分マシになったような気がします。最近では外泊時にも持ち歩くなど、私にとっては手放せない酒の友となりました。オススメです。


■肌にはエバレッシュと脱毛
引き続きドーピングの話で恐縮ですが、『エバレッシュホワイトEX』という第3類医薬品もすごくいい。「エバレッシュやハイチオールCはお肌のためというイメージが先行しているけれど、実は『L-システイン』という成分が入っており、これが二日酔いのもとをやっつけてくれる」と説明を受け、二日酔い対策で飲み始めたのですが、二日酔い改善の副産物(?)として肌がキレイになったような気がします。
これについてはその医者も自腹で購入して毎日飲んでいるので、効果に係る信憑性は高いと考えています。

脱毛もオススメです。私は外泊が多い。ホテルのカミソリはしっくりこないし、旅行のたびにマイカミソリを持ち歩くのも不便(機内に持ち込めない)。何よりヒゲを剃るという無為な時間を毎日積み重ねるのが耐えられない。そのような動機でヒゲ脱毛にチャレンジしたのですが、ヒゲが生えてこなくなったのはもちろんのこと、肌までもが茹で卵のようにツルツルになり始めたのです。

皮膚科医の友人曰く「毛穴が引き締まるからね。カミソリで肌が傷むことも無くなる。もちろん毛が無くなるから肌の色も明るく見える」当たり前と言えば当たり前ですが、ヒゲ剃りという無駄な時間を無くすための副産物としては大きすぎるメリットです。私が自叙伝を著す際に、ヒゲ脱毛は、私の『人生でやってよかったことベスト3』に加えたいと考えています。


■サプリを買うならマツモトキヨシ
ところで前述のサプリなどを買う方はまずマツキヨアプリをインストールしましょう。インストールするだけで10~20%オフのクーポンがもらえ、また、毎日のくじ引きでこれまた10~20%オフのクーポンがもらえます。したがって、毎日くじ引きを引き続け、20%オフが当たればマツキヨに行く、というライフスタイルが勝ちパターンです。アプリを使わず買い物をする方は残念ながら情弱です。
ここからはどうでもいいエピソードなので読み飛ばして頂いて結構なのですが、マツモトキヨシ麻布十番店の店主は相当ファンキーです。入店し「ヘパリーゼの360錠を」と告げ、アプリの20%オフを提示しただけなのに、「おっ、お客さんで今日、ふたりめですよ~20%オフ!おめでとうございます!いやあ~、飲みますか?飲むんでしょ?いや~、確かにお客さんお酒強そうだもんねっ、日本酒ですか?日本酒でしょう?でもね、休肝日は設けたほうがいいですよ、悪いことは言わないからさ、できれば週2日はお休みしてもらいたいですね、あ~、でもお客さん、お付き合いでの宴会多そうだからなあ~、それにさ、飲んでると、つい楽しくなっちゃって、ガブガブいっちゃうんですよねぇ~、わかります、わかりますよ、じゃあ、ハイっ、これオマケで差し上げますっ」と、新グロモントを1本サービスしてもらえました。

私は「ヘパリーゼの360錠を」と告げただけなのに、このレシーブ力。次回の訪問が今から楽しみです。


■とにかく歩く
平均すると日に1万歩は歩いています。「タクシーなら5分、徒歩なら20分」という状況であれば、何の迷いもなく徒歩を選択します。自宅がある麻布十番を基点に、北は赤坂、東は浜松町、南は白金台、西は恵比寿まで歩きます。階段を見つければ「痩せるチャンスだ!」とばかりに、エレベーターやエスカレーターを横目に駆け抜けます。

徒歩は健康に良いし、季節の移り変わりも楽しめるし、人をイラつかせる天才であるタクシードライバーの相手をする必要もなく、お金もかかりません。私は別段時間に追われた生活をしているわけではないので、タクシーで十数分時短できたとしても、お金ばっかりかかって何のメリットも無いんですよね。
もちろんボーっと歩いているだけではなく、基本的にはAudibleを聞いています。Audibleとは、オーディオブック聞き放題を月額1,500円で提供するAmazonの関係会社。品揃えはそれほど良いというわけではないのですが、話題作は結構押さえています。

小説を聞きながらのんびり歩くのは極上のエンターテインメント&エクササイズ。私の生活において無くてはならないサービスのひとつです。


■週に10キロ泳ぐことも
港区スポーツセンターを中心に(写真は公式ウェブサイトより)、週3~4回は泳ぎに出ます。1回あたり500円。第1第3日曜日は区民無料デーです。

2kmを50~60分で泳ぎ、スポセンまでの徒歩での往復を加えると、なかなかの運動量。私はダイブマスターを目指したぐらい『水が大量にある』という状況が好きなので、水中での運動はちっとも苦にならない。

逆に、ランニングは苦手ですね。体じゅうの関節があちこち痛くなるし、ランナーズフェイス(ランナー特有の老け顔)になるのも嫌だ。やはり重力は偉大であって、『ランニングは体に悪い』が持論です。私の親しい巨乳は「ガッチガチにサラシを巻いて走っている」とのことでした。


■朝食は摂らない
「1日3回きっちり食べましょう」「朝食を抜くと成績が悪くなりますよ」のような幼少時の擦り込みを不磨の大典としている方が多いですが、朝食が身体に良いだなんて嘘ですよ。嘘というのは言い過ぎかもしれませんが、朝食を毎日必ず摂るのが全人類にとって有効なライフスタイルというわけではなく、少なくとも私の身体には向いていません。

私の場合、朝ごはんを食べてしまうと、ものすごくグッタリしてしまうんですよね。当然に頭も回らずひたすらに眠くなる。朝食は私の身体にとっては毒とさえ考えています。しかも大して美味しい料理でもない割に手間とカロリーだけは妙に高い。

外泊する際はもちろん素泊まり。朝食が自動的に付帯するホテルには極力泊まらないようにし、浮いたお金とカロリーを夕食に注ぎ込むように務めています。

他方、水分は良く摂ります。起床してまず歯を磨き、そこからはひたすら白湯を飲み続ける。内臓が活動を開始し消化管が浄化されていく感覚。まさに快尿快便である。

もちろんみんながみんな朝食を摂るべきではない、と言っているわけではありません。人によって生活様式は異なるのだから、それに見合った食生活をご自身で選択しましょう、ということです。何も考えずに惰性で食べるのではなく、意思を持って、食べる/食べないを判断し、成功も失敗も自分の手で選び取ることが肝要です。


■意味の無いカロリーは摂らない
ファストフードやファミレス、街の定食屋など、味を予測でき、体験として希少価値に乏しい食事は摂らないよう心がけています。コンビニなどの類型的な食物を摂取するぐらいなら空腹を選ぶ。先の朝食に対する価値観にも関係するのですが、「昼メシ時だから」「夜だから」という惰性でカロリーを摂ることは控えています。

誤解の無いよう記しておくと、ジャンクフードを毛嫌いしているわけではありません。例えばハンバーガー。ジャンクフードの代名詞ではありますが、これは私の大好物であり、評判の店であれば行列してでも食べに行きます。また、ラーメン二郎などは『意味のあるカロリー』なので、機会があれば積極的に摂るようにしています。

お菓子についても同様。きちんとしたスイーツであれば喜んで食べるのですが、コンビニで売ってる砂糖の塊や、炭水化物を揚げただけの栄養がスカスカなスナックなどとは距離を置いています。


■補給はサラダ
前項で『類型的な食物を摂取するぐらいなら空腹を選びます』と大見得は切っているものの、どうしても何か食べなければ気がすまない、という場合も多々あります。食を楽しむというよりは栄養の補給が求められる場面。そのような場合に積極的に摂るよう心がけているのは上質な野菜たち。
野菜はビオセボン成城石井など、ちょっと高級系なスーパーで買うようにしています。週末に青山方面に用事があれば、国連大学前のファーマーズマーケットがお気に入りです。手を加えることなくダイレクトに身体に摂取されていく食事なので、素材の良さがモノを言います。ポイントは工場製の何が入っているかわからない化学物は極力避け、なるべく原材料の原型を留めている食物を選ぶことでしょう。
間食も結構摂ります。夕方や深夜に口元が寂しくなった場合はチーズやナッツ、塩気が欲しい場合は味付け海苔、甘味が恋しくなった場合はドライフルーツやカカオ含有量の高い上質なチョコレートなどを食べます。ナッツはスーパーやコンビニで買うと高いので、Amazon定期おトク便で業務用を買い続けています。


■まとめ
さて、これまで下記8点の健康法について論じてきましたが、改めておさらい。
  1. 体重は毎日測る
  2. 肝臓にはヘパリーゼ
  3. 肌にはエバレッシュと脱毛
  4. とにかく歩く
  5. 週に10キロ泳ぐことも
  6. 朝食は摂らない
  7. 意味の無いカロリーは摂らない
  8. 補給はサラダ
「1」につき、タニタの体組成系など数千円であり、今すぐポチれば明日にでも開始できる健康法です。「2」についてはそもそも酒を飲まなければ不要であるし、「3」の美肌は健康の本質かというと違う気もします。「4」の1日1万歩など意識すればすぐに達成できる一方で、「5」は設備と時間・着替えなども要するのでハードルはやや高い。「6」「7」は今すぐにでも開始可能。「8」は家族の協力が不可欠なので後回しでいいでしょう。

ということで、目の前のぽっちゃり体型デブ候補生のアナタ!まずは体重を毎日測って記録をつけ、なるべく歩くよう心がけ、朝食を始めとした意味の無いカロリーを摂るのを控えてみませんか?お金をかけることなくいつでも手軽に始めることができ、向かなければすぐ止めることもできる。違約金も不要。結果にコミットしない、ゆるふわダイエット・スクールです。

打たないシュートは100%外れる。始めるのも止めるのも、最終的に決めるのは貴方です。


このエントリーをはてなブックマークに追加 食べログ グルメブログランキング

関連記事

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。