TAKOPA TAKOYAKI PARK/ユニバーサルシティ(大阪)


USJ帰りの観光客を見込んで昔から大阪の有名たこ焼き屋が集結していましたが、2018年2月にリニューアルしたようです(http://ucw.jp/otm/)。せっかくの機会なので一気に全店巡って参りました。


■たこ焼き 十八番
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270403/27011141/
西中島に本店を構える当店。内部にたっぷりと天かすを投入し、仕上げにソースの上からも天かすをふりかけるのが特徴的。
10個入りで800円前後。後から判明したのですが、このあたりがタコヤキパークの相場のようです。味はいわゆる普通のたこ焼き。銀だこのように外皮を揚げているわけではなく、全体を通してフニャフニャとした食感です。不味くはないが、高い。


■あべの たこやき やまちゃん
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270403/27030079/
大阪阿倍野で創業19年。他店とは異なり、生地の美味しさをセールスポイントとする点が特徴的。
他の店とは異なり、外皮とセンターとの間に食感の明確なコントラストがあります。生地に出汁の風味があり、ソースやマヨネーズに頼らない芸風です。会津屋のような変わり種(後述)を除けば、最も完成度が高いたこ焼きでしょう。


■甲賀流
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270403/27012903/
網掛けマヨネーズ発祥の店。アメリカ村が本店です。私が小中学生の頃から「甲賀流は不味い」と評判でしたが、20数年経った今でも頑なに不味いままでした。
食感は平板であり、生地自体に味が無い。味覚のほとんどをソースとマヨネーズ、鰹節に頼っており、たこ焼きを食べているのか調味料を舐めているのかわからなくなりました。


■くくる
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270403/27018011/
全国に50店舗余りを展開するチェーン店。新大阪駅の構内にもあります。
甲賀流と比べると幾分マシではありますが、やはり全体としてフニャフニャと頼りない食感であり、生地の味も薄く料理としての魅力に欠けます。ブラックペッパーやらガーリックやら多種多様なフレーバーを用意していることは、自信の無さの裏返しでしょう。


■会津屋
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270403/27009607/
コチラは少し変わり種。たこ焼き発祥の店、すなわち原型となるラジオ焼きを発明したお店です。ラジオ焼きとは出汁のきいた生地にコンニャクと牛スジ肉を入れて丸く焼き上げたお菓子。当時まだ高価でハイカラの象徴だったラジオにあやかってラジオ焼きと呼ばれるようになったそうです。
その後、明石焼きの具材であるタコを真似てたこ焼きが発明され、現在に至ります。当店のそれはソースやマヨネーズをデロデロに塗りたくるわけではなく、生地の旨味で勝負。食感にグラデーションもあり、現在のたこ焼きからはかけ離れてはいますが、味覚としては一番好きな方向性でした。


■結論
私の好きな順番は、『会津屋>やまちゃん>十八番≒くくる>甲賀流』です。しかしながらその全ては『築地銀だこ』を超えることはありませんでした。

したがって、東京で築地銀だこを食べ慣れている方は過度な期待をするのではなく、テーマパークのフードコートぐらいのテンションで臨むのが良いでしょう。がっかりした時は店を責めるのではなく期待しすぎた自分を責めるべきである。

名物に旨いもの無し。たこ焼きは大阪のソウルフードではあるかもしれませんが、決して美食とは言い難く、割高なお菓子程度に考えたほうが良さそうです。なんたって、1粒の価格はドーナッツやハンバーガーに匹敵するんですからね。


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