生ビールで乾杯。なのですが、ややザラついた乾燥した味覚であり、あまり美味しくありませんでした。
『一の膳』はタイの薄造りにサラダ(レタス、トマト、パプリカ、シラス)、湯葉に青菜と茸のおひたし、ゴマ豆腐に炊き合わせです。
炊き合わせが心に残りました。つくね団子の美味しさは中くらいなのですが、裏で支えるカブの煮物が爆発的に旨い。崩れそうなほどに柔らかく、ギリギリのラインで形を保っており、程よく味も沁み込み本日一番の一口です。
『二の膳』は赤魚の若狭焼きに天ぷら盛り合わせ、炊き合わせなどなど。いずれも類型的な味覚でありオリジナリティというものが感じられません。桜海老のかき揚げなどは悪くなさそうなのですが、使っている油がイマイチなのか酷くヘヴィな食後感であり胸が焼ける。
お食事はアサリの炊き込みご飯。こちらも家庭料理の延長でありパンチがありません。フランス料理屋で食べたそれのほうが余程印象的。グループごとに土鍋で炊くわけではないため、良くも悪くも食べ放題。
お漬物は標準的なもの。
味噌汁も印象に乏しい。ただし量だけはたっぷりとあり、お代わりもOKなので、腹はタプンタプンに膨れることでしょう。
デザートは葛きりが結構美味しい。普段なかなか接することのない味覚であるため楽しむことができました。
なぜかコーヒーが自動的に付きます。
お会計はビール1杯つけて7,000円強。うーん、ちょっとこれは高いなあ。もちろんどの料理も悪くはないのですが、いずれも優等生的で記憶に残らない。空いていて客あしらいもこなれているので、外人を設定するときなどには良いかもしれません。
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