『ワインが飲める野菜料理』がコンセプト。動物性の食材を一切使用せず、無農薬でエネルギッシュな野菜を、スパイスをたっぷり用いて調理します。
スープはカブとトマト。これは旨い。余計な調味は行わず食材に語らせる調理であり、いずれの素材の滋味がふんだんに溢れ出る。
玄米プレートを注文。本日は玄米ではなく五分づきの米とのこと。中央の葉物野菜の新鮮さは言わずもがなのクオリティ。
正午に位置する自家製豆腐は、そうだよな豆腐って大豆からできているんだよな、と、その出自を再確認させてくれる一品。健康的な塩味を感じる醤油もそういえば大豆製だったっけ。
ゴボウはシャクシャクと逞しい歯ごたえを感じ、ゴハンのお供に最適。
ポテトサラダも上質な風味を湛えており、スーパーで売られているようなマヨネーズでろんでろんのそれとは一線を隠す品質。
無農薬ニンジンとミカンのラペが秀逸。シャクシャクと勢いのある歯ごたえのニンジンに、仄かに香る柑橘系。食べ進めるごとに体が浄化されていくような感覚です。
バゲットにはオーガニックのフムスがたっぷりと。フムスは欧米の小奇麗なデリで供されるような清潔な味わいで美味。他方、バゲットは至って普通の味覚だったので、改善の余地があるかもしれません。
出色は漬けアボカドのフリット。アボカドをワサビ醤油とは良く知られた組み合わせですが、漬けにして揚げてしまえという発想はありそうでない。しっかりとした味付けであり、並のマグロなんかよりも余程旨味に溢れており、五分づきゴハンが一気に進みました。
ちなみにゴハンには昆布とひじきのふりかけが。コチラも実に美味しく、ワガママを言えば自らの手で追加でジャブジャブかけたかった。
下仁田ネギと車麩の煮込みもヘルシーな味覚であり、煮汁まで1滴余さず平らげてしまいました。
いやはや藤沢にも凄いお店があるものです。都心にもここまで徹底的に拘った野菜料理を出すお店は少ないのではなかろうか。夜には魅力的な飲み会プランもあるようで、当店の野菜料理をツマミに自然派ワインを飲めば、飲み会だというのに健康になってしまうのではなかろうか。オススメです。
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藤沢駅前はチェーン店だらけで一見すると美食不毛の地に見えますが、真面目に探せば佳店がチラホラ。特に欧米系の料理がリーズナブル。都心と同程度のクオリティで3割引といったところ。ランチであればさらにお得!
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