富山駅から車で40分のスモールラグジュアリーホテル。「川のほとり、アートの宿」がコンセプト。ダンボール製造や環境事業を手がける「アイザックグループ」の経営であり、鄙びた温泉地である「春日温泉郷」を大胆にリノベーションし、全国から人が訪れる名所に生まれ変わらせました。
■メインロビー
メインロビーに度肝を抜かれます。ガラスの向こうに広がる神通峡の風景が絵画のようであり、ゆったりとしたソファでくつろぎながらチェックイン。暖炉のぬくもりが心地よい。
ウェルカムドリンクとしてビール・抹茶・ジュースなどを頂けます。アルコールOKというのは珍しい。しかし大人の私は抹茶を選択。桜餅のボリュームがすごくって、どうしてこのことについてもっと真剣に考えなかったのか、と後悔するのは3時間後の夕食においてである。
■館内
館内および敷地内には300点ものアート作品が展示されています。沖縄の百名伽藍に似た雰囲気。
■客室
我々の部屋へ。部屋番号のサインが付いたドアを開けると部屋に続くアプローチ。恐るべき無駄な設計であり、これが余裕であり芸術というものである。
客室はわずか22室のホテルであり、その全ての誂えが異なるとのこと。
みんな優しいのでメインのベッドルームを快く私に割り当てて頂けました。決して私がワガママを言ったわけではありません。
和室もあります。もちろん布団を敷いて寝てもOK。やっぱ畳っていいな。
奥には書道スペースが。こういう時にサラサラっと書けたら格好良いのにな。
奥のベッドルーム。
テレビや化粧台がついており、この部屋だけでも並のホテルであれば上級ルームとして位置づけることができそうな完成度です。
部屋の風呂の壁が一面の雪景色。浴槽もキュートなデザイン。大浴場があるので結局使用しませんでしたが、長期滞在などにおいては活用できそうです。
洗面所は当然のようにボウルが2つ。外資系ホテルのような豪華なアメニティがあるというわけではありませんが、地元で造られたソープや化粧水など意思を感じるラインナップです。
トイレが広々としており、実家の私の部屋よりも面積が大きいかもしれません。広すぎて下半身丸出しで佇むにはちょっと落ち着かない。
寒かったのであまり出ませんでしたが、気持ちの良い季節であればテラスでのんびりするのも良いでしょう。眼下には美しい川が広がり、まるでクルーズ旅行を楽しんでいるかのようです。
■ライブラリー
共用施設のライブラリー。蔵書の殆どがアート関連であり哲学を感じます。私の愛読書であるSPAなどは見当たらず。社長机のようなデスクを占有し、夕食までの間に記事を更新。
■大浴場
お風呂は天然温泉の露天風呂。ジャグジー、炭酸泉、打たせ湯などの多彩に湯浴みを楽しむことができ、小規模ながら結構好き。他方、同伴者のサウナマニアは「ここのサウナは5段階で3.5」とのこと。それは5段階ではなく50段階である。私は元々サウナが苦手なので入りませんでした。
休憩所の意匠もお洒落。高機能なマッサージチェアなどもありました。
■カフェ リヴィエール
こちらは宿泊者専用のカフェテリア。
ネスプレッソなどがセルフサービスで自由に楽しむことができます。アルコールは有料。日中はケーキ類などの販売もあります。
■バー ミレニアム
20:00から営業を開始するメインバー(写真は公式ウェブサイトより)。スタイリッシュながら温かみも感じられる素晴らしい設計です。宿泊客じゃないバーだけの利用もOKとのこと。
バーのドアから外に出るとオープンテラスも。ここで夜風を感じながらビールでも飲むと最高だろうな。今度は夏に来よう。日本初のゴ・エ・ミヨにおいて、今年のシェフ賞2017を受賞した谷口英司シェフが統べるメインダイニング。人里離れた場所にありながら、日本いや世界でもトップレベルのフランス料理店です。詳細は別記事にて。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。