夕食までの時間をつぶすため、食べログで高評価なカフェを検索すると、真っ先に当店が候補としてあがりました。壱八家(ラーメン)などの外食チェーンを展開する株式会社エイト。そのスイーツラインが当店です。
入店しカフェ利用であることを告げると、最初に食べるものを選べとの案内。彩り豊かな菓子たちが選り取り見取り。せっかくなので、イートイン限定の『タルトカフェ』を注文。
ちなみにお得なセットのようなものはなく、すべてがアラカルトという明朗会計です。
小町通りと同じくカフェスペースもガラガラ。離れた席にいる女の子たちの声が大きく、全ての会話が丸聞こえです。「家と仕事場しか行き来しなくて、その移動も全部ドライバーさんが送り迎えしてくれるの。でも、毎日行き場所は違くって、ドライバーさんも毎回変わるから、義理チョコ用意するのも、何か違うかなって」彼女は一体どのような仕事をしているのか。世の中には私の知らない仕事がたくさんある。鼻がもげそうなほど寒い1日だったので、熱々のカプチーノで体を温めます。「義理チョコって大変だよね。1個500円だったとしても、あたしの職場、オトコが12人もいるからさ、8,000円もかかっちゃうの、どうしよ」と、もうひとりの女の子。まずはKUMONに行って暗算技術を学んで来い。話はそれからだ。
イートイン限定の『タルトカフェ』が到着。うーん、ずいぶんとぶっきらぼうなプレゼンテーションだこと。大した手間じゃないのだから、もう少し皿に凝るとか、ソースで絵を描いてみるとか工夫したらいいのに。この時点であまりスイーツに対してこだわりは無いカフェなんだなと理解。
台座は塩キャラメル味のタルト。砂糖の量がとんでもなく、ローカーボ生活を営んでいる私にとってはダメージ大。上部のムースもとにかく砂糖が多く、『カフェ』というよりもコーヒー牛乳に近いものがあります。食感そのものは悪くないのですが、とにかく甘く頭がクラクラする。私は砂糖の甘さよりも食材の甘さを好むので、残念ながらこの手のスイーツは苦手です。
連れが到着し、「甘いのなんてパスパス!早く飲みに行こ!」と力強いお言葉。店内にはどこかホっとした雰囲気が流れ始める。なるほど平日の昼間からオッサンがチャーミングなカフェに入り、ひとり黙々とケーキを食べる様はさぞや不気味であったろう。
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男、かつ、左党の割にスイーツも大好きです。特にチョコレートが好きですね。JPHが基準なので、スイーツの評価は厳し目かもしれません。
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難解な理論をユルいトーンで柔らかく読み解く専門書。チョコレートに係る基本的な素養から、文学や映画など芸能との関係まで解かり易く解説。ぜひチョコレートを食べながらのんびりと読んでみましょう。