予約を入れて11:30に訪問。パスタセットとメインのついたセットの2コース用意されており、ドルチェ(デザート)についてはいずれも別料金。私は夜に立派な会食を控えていたため、軽めにパスタセットを注文。
まずは前菜盛り合わせ。6時から時計回りにヒラスズキと金柑、カポナータ、やまと豚の自家製ハムとイタリア産生ハム、ニンジンのフリッタータ。
ヒラスズキと金柑はやや熟成しているのかヒラスズキの旨味が強く、また金柑の程よい酸味と甘味がちょうど良い。カポナータの味は悪くないのですが、ナスが1ミリも入っておらずこれをカポナータと呼んで良いものかどうか。ハムたちは予想通りの味わい。フリッタータとはキッシュに似た卵料理であり、ニンジンの甘味とチーズのコクが相俟って美味しかった。
お次はやまと豚の頬肉の煮込み。ペコリーノロマーノ(羊のハードチーズ)がたっぷりとふりかけられています。この皿がスマッシュ・ヒット。コッテリとした味わいながら少しもクドくなく、オリーブオイルの爽やかさと豚肉の甘味が実に旨い。チーズの塩気も良いアクセントであり、本日一番のお皿です。心から美味しかったので、うっかりメインを追加注文しそうになりました。
白インゲン豆のミネストローネ。コチラは野菜の滋味に溢れた優しい味わい。ミネストローネはややもするとトマト味の鋭い食べ疲れる味覚になりがちですが、この皿はとにかく野菜の旨さが響いており美味しかった。
パスタは和牛スネ肉のボロネーゼ。麺の茹で加減はパーフェクト。肉の量もたっぷりであり、クタクタに煮込まれ旨味が周ったソースが美味しい。一方で、メニュー名のどこかに「ポルチーニ」という単語を銘打っていたのですが、ブラインドで食べれば気付かないほどの風味であり、こちらを目的とした方には残念な結果となるかもしれません。
コーヒーは中くらいです。さてお会計は2,300円弱。都内で同じクオリティのものを食べることを考えるとリーズナブルです。他方、同価格帯ではご近所のグリーチネのほうが、よりスタイリッシュな店構えに山盛りの野菜がたっぷり、さらにはドルチェ付き。勝ち目がないとは言いませんが、分は悪いかもしれません。いずれにせよ、双方満足度の高いお店でした。
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