ロビーの天井が高く開放的。ただし若干のバブルの残り香があり、よく言えば和洋折衷、平たく言うと取り留めの無い内装です。
それでも皇太子が訪れるようなホテルなので、それなりの格式はあるのじゃろうと自らを慰める。
部屋は中々に広く、リフォームにより何とか時代に追いついているという印象。一般的なビジネスホテルを超える居心地の良さは備えています。
他方、水周りはとてもダサい。まさにバブル期の大型温泉ホテルのそれと言ったところ。アメニティは無いに等しくトイレやシャワールームの使い勝手も悪かった。
ところで、我々の上階の部屋にお子様を含めた大家族が滞在しているのか、BOSEの良く出来たスピーカーのように重低音を響かせてきます。すぐにフロントにその旨を相談するとお部屋を変えて頂ける運びとなりました。
「あなたのクレームの入れ方は天下一品ね」と鷹揚な笑みを浮かべて背もたれに寄りかかる妻。クレームじゃない、フロントに悩みを相談しただけだ、と返すと「物腰は柔らかく低姿勢だけれども結果は必ず手に入れる。もう一度言うけど、あなたのクレームの入れ方は天下一品ね」
移動先の部屋。水周りなどの仕様は大差ありませんが、広さが倍近くありました。
何と言っても8畳の和室があるのがいいですね。アツアツの緑茶を啜り、気が向けばゴロゴロと寝転がる。やはり日本人には畳である。
部屋には何とか満足できたのですが、予見していたとおり食事は全く持ってダメでした。味はさることながらサービスも低レベルであり、砂漠で雨乞いをするような無力感に苛まれる。詳細は別記事にて。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
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