この日のランチのメインはドライカレー。席につくとポタージュが提供されます。給食の大おかずのような味わいのスープであり、特に美味しくはありません。「美味なる船」という触れ込みは何だったのか。
サラダはブッフェ形式で。しかしながらバリエーションに乏しく野菜の品質も低い。少し食べただけで箸を置きました。
メインのドライカレー。やはり日本船の食事は量が少ないのが定説なのか、カレールウはスプーン3杯ほどの量です。玉子はキンキンに冷えておりイマイチ。オニオンフライは油がギトギトに浮いており不味かった。
ライスはジャポニカ米。やや色づいているのですが、特に香り高いというわけではありません。ナンはナンと見せかけてソフトパンのような食感であり、バターの香りも皆無です。
これでは全く腹も味覚も満たされないと判断し、続いて2Fにある「メインダイニング瑞穂」へ移動。まさか東京湾上でランチをハシゴするとは思いもよらなかった。
席につくと秒でお盆が提供され、分で蕎麦と鶏肉が到着しました。にっぽん丸は飛鳥やぱしふぃっくびいなすに比べて従業員の動作がキビキビとしており、何をするにもすごく速い。
ゴボウ天そば。予想通り社食や学食の蕎麦味であり美味しくありません。
ちらし寿司はスーパーの惣菜コーナーのそれと同等。冷え切っているのも食体験としては虚しい気分にさせられます。
鶏肉は宮崎の料理のように黒味がかっており食欲をそそるのですが、やはり温度管理がなっておらずイマイチ。ポーションも小さくガッカリした一皿でした。
小鉢は豆苗とカボチャのおひたしでしょうか、やはりコチラも社食や学食の付け合せのような味覚であり評価に値せず。
漬物もその他の料理と同等です。
デザートはタピオカにココナッツミルク。なぜここでココナッツミルク。これまでの和の要素を真っ向に否定する展開であり、中々に美味しかったです。
覚悟していたとおり美味しくありませんでした。飛鳥にせよぱしふぃっくびいなすにせよ、どうして日本船の食事はこんなにも美味しくないのか。食材や料理人は日本から調達しているのに不思議でなりません。直接材料費をびっくりするほど低く抑えているのかなあ。
日本の客船を企画・運営されている方々は、外国船の運営状況を体験する機会をもっと増やしたほうが良いと思います。外国船が日本近海のクルーズを本格的に推し始めたら、日本船籍のクルーズ船たちはどうなってしまうのだろう。日本の客船業界の将来を憂うことに繋がった食事でした。
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