数ヶ月ぶりの鰻。最初に誤解の無いようお断りしておきますが、私はそれほど鰻が好きではありません。
鰻って、ただの焼き魚のくせして異常に高くないですか?感動の絶対値としては秋刀魚も鰻もそう変わらないのに、鰻のほうが20倍ぐらい高い。もちろん美味しくは食べることができるのですが、その費用対効果の悪さから積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く鰻ならびに鰻屋について、検察官のようにシビアに評価しています。
明治40年創業の老舗。食べログ3.89(2017年12月)と浜松ではトップクラスに高評価。
当然に大人気なのですが、交通整理が上手いお店でありそれほど待ち時間にストレスを感じさせない仕組みです(画像は公式ウェブサイトより)。私は訪問の数日前に電話し、12:20の2巡目に予約することができました。
高級な料理ではありますが、店内は至ってカジュアル。ジーンズやTシャツでもOKでしょう。店員も客に対して半タメ語であったりと、フレンドリーなお店です。せっかくなので特上丼を注文。50円の追加料金で吸い物を肝吸いに変更して頂きました。うなぎは中々の高級品ではありますが、クレジットカードは利用できないのでご注意を。
フタからハミでながら様子を伺うウナギたち。もはやフタとしての役目を果たしてはおらず、演出の一部となっています。
ウナギの調理は関東風のゆるふわ路線。私は関西や愛知の焼き魚形式を好むので、心がときめくということはありません。ちなみに新居の関所(浜松の西、浜名湖のほとり)あたりが関東風・関西風の境目らしく、浜松周辺ではいずれの系統のお店も並存しているとのこと。
特上丼は二段重ねのミルフィーユ方式なのですが、内部に組み込まれたウナギはより一層蒸されており、良く言えばふんわりしてとろけ、悪く言えばフニャフニャと食べ応えがありません。ライスは適度な炊き加減、かつ、高品質なお米であり美味。
特上丼はウナギ2匹分なので食べ進めていくうちにさすがに飽きが来る。手元の山椒をたっぷりかけて味変です。お漬物は中くらいの味覚。
肝吸いは見た目よりも容積が大きく飲みごたえがあります。
デザートはメロンなのですが、これがオマケのものとは思えないほど美味しい個体であり、全編を通して本日一番のお皿でした。
お会計は5,700円。ううむ、高い。地方なのでもう少し安く済むことを期待していたのですが、東京とそう変わらない支払金額となってしまいました。ウナギは名古屋で食べるのが私にとって最もリーズナブルなのかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。