石頭楼(スートウロウ)/麻布十番


石頭楼(スートウロウ)が麻布十番に移転してきました。さっそく中村マリアに「石頭楼が十番に出店したみたいだよ」と連絡すると、「行きましょう。いつにする?」と、孫正義のようなスピード感。
麻布十番駅6番出口でて左の、「居酒屋あじと」と「ドミノピザ」の間の一軒家。当グループは徹底して「普通の家」の場で料理を提供するのが面白い。
店内も中華風にしているかというとそうではなく、あくまで普通の家仕様。2世帯住宅を居抜きで借りたのか、家庭的なキッチンで皿洗いに励む従業員の姿に心和む。「○○平米で○○万円ってトコかしら。普通の店舗借りるより安上がりかもね」と、さすがのプロ目線。
ビールで乾杯。当店はドリンクメニューがなく請求金額に不安になりますが、体感としてビールは800円ぐらいのような気がしました。

「なんかしょっちゅう会ってるのに、ふたりきりで食事するの久しぶりね」確かに彼女とは近年グループ交際が続き、会話も断片的であり終盤は酔っ払って互いに記憶がないため、こうして腰を据えて話をするのは数年ぶりかもしれません。
上海蟹の、酔っ払い蟹。前菜に最適。酒と甘味を感じるタレに生の身を絡ませながらチュウチュウと吸い尽くす。とろんとした官能的な舌触りにウットリ。
タイミング良く蒸しあがる。「一番タマゴがノってる時季です」と胸を張る店員。解体作業は全てお店にお任せなのでラクチンです。
なるほど確かにタップリごろごろとしたタマゴたち。これはビールよりも日本酒のほうが良かったかもしれません。
コチラは脚の部分。タンパクな風味であるためカニ酢に漬けながらのんびり頂きます。

「あ、オンエア始まったのかも。友達申請めっちゃ来てる」そう、彼女は今夜も『有吉ゼミ*坂上不動産』に出演中。今まさにテレビに出ている人と食事をするのは不思議な気分である。
本題の鍋。たっぷりのごま油で一旦肉に火を通し、改めて野菜が煮えた頃に肉を再投入。
全体が仕上がりました。ごま油の香味成分が次々と揮発していき、建物じゅうにごま油の香りが満ち満ちて行きます。ニオイがついて困る服は着てこないように。
左はポン酢。野菜や海鮮はコチラで。右はすき焼き風。肉類はもちろんコチラ。その他ニンニクや腐乳(豆腐に麹をつけ塩水中で発酵させた中国食品)で味変するのもまた一興。
店員にワインは何があるかと確認すると、「白ワインは3種ありまして、フランスのシャルドネ、南アのシャブリ、それから…」。この店でワインを飲むのは危険極まりないと判断し、最も安い3,000円のハウスワインをボトルでお願いしました(注:シャブリとはフランスのシャブリ地区で造られる、シャルドネという葡萄を用いたワインのこと)。
〆は麺か米を選択できるのですが、毎回麺を注文してしまう。ひたすらにごま油味のラーメンといった類の炭水化物なのですが、不思議とクセになってしまう美味しさです。
柔らかくも濃度の濃い杏仁豆腐で舌先を整えてごちそうさまでした。

何かの弾みでエゴサーチが話題に。「あたし、『中村マリア』で検索しようとしたら、検索候補に『中村マリア つま先』って出てきたの。何かの番組で、ストッキングに穴あいてたのかなあ」と気を揉む美人社長。
ちなみに私は『タケマシュラン キモい』という検索候補に動揺を隠せません。


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当店の近所の中華料理店は下記の通り。どの店も圧倒的にランチがお得です。十番で中華は昼がオススメです。
  • ナポレオンフィッシュ ←中国の少数民族料理。今までに無い調味料の使い方!当店に限っては夜も良いです。
  • 飄香 ←夜は高級店ですがランチは驚くほどリーズナブル!
  • 永新 ←単品モノは高いですが、スープの旨さに悶絶!
  • 登龍 ←ギョーザが1人前2,000円という地獄。
  • 御膳房 ←ここもランチ。ランチコースもありますが、一番安いセットメニューで充分。
  • 富麗華 ←中国飯店グループの旗艦店。ですが、高いだけです。
  • 紫玉蘭 ←富麗華のセカンドライン。ランチは800円~と一気にお得に。
  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。雑誌なので売り切れ注意!