これこれ、飲茶と言えばこの雰囲気。野球帽をかぶりスポーツ新聞を広げながら茶をガブ飲みするオッチャンたちと相席です。
プーアル茶を注文し、手元の食器をザブザブと茶で洗いながらワゴンの到着を待つ。この清めの作業がどれほど衛生的な意味を持つのかは怪しいところですが、まあ、大衆的な点心を食べる前の儀式と割り切って楽しみましょう。
鶏の爪先をタレで煮込んだようなものに、レンコンのようなものでできた硬めの餅を合わせ、湯葉のような皮で巻いたもの。私は広東語を全く理解できず、店員も英語を全く理解しないため、全ての料理を「のようなもの」としか表現できないのが心苦しい。
甘辛い鶏のゼラチン質がグッド。全体として豚足の煮込みのような味わいであり私は好きなのですが、見てくれは完全に鶏の脚であるため、グロがムリな人にはリムられるかもしれません。
ライスクレープ。中にチャーシューぐらいは入っているだろうと適当にワゴンから取り出したのですが、食べども食べどもライスクレープしか出てきません。ロールキャベツを注文したら中身まで全てキャベツだったレベルの衝撃でした。
こちらもシュウマイ的な食べ物を期待していたのですが、カマボコをシュウマイ型に成型しただけのようなものであり、腹は膨れる割に全然美味しくありません。
俺はエビシュウマイやカニシュウマイが食べたいんだ、と、ワゴンが厨房から出てくるたびに真っ先に飛び出し香港人を押し退けて新製品を確認するのですが、肉と小麦粉で作ったような点心ばかりであり、海鮮系のものがほとんどありませんでした。
雰囲気こそは蓮香居に似ていますが、点心のラインナップに乏しく、仕方なしに選んだものがいずれもイマイチであり、それでいてお会計は1,500円。大衆的な朝食の割に結構な支払額となってしまいました。同じ支払金額だというのに、ゆうべの添好運のほうが断然良かったなあ。
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