ヒツジサンライズ/麻布十番

オープンしてちょうど1年。Bistro 釜津田の斜向かいのビルの3階にあります。ちなみに2階にはフレンチレストランのパナメが入居。
ジンギスカンをよりおいしく楽しむために特別にブレンドしたワイン。ハーフボトル限定です。酒屋で買えば500円程度のものが1,500円と3倍の値付けです。味は値段相応といったところであり、安いワインはやはり費用対効果がよろしくありません。
北海道産のラム。流通量が限られており、ほとんどは都内のフランス料理屋に流れてしまうものとのこと。まあまあ美味しくはありますが、100グラム程度で2,800円というのはいささか高価すぎるような気がします。近所のスーパーナニワヤであれば100gで飛び切りの肉が買えちゃうもんなあ。
お通し代としてひとりあたり500円(でしたっけ?) を要するのですが、そのお通しとはこのタマネギとのこと。お金を払うのは構わないのですが、少しは料理らしい料理を出して欲しいところです。
国産ラムとの食べ比べでオーストラリア産のラム。こちらは100gで1,000円程度です。これは普段接している、いわゆるラムというものです。日進ワールドデリカテッセンで売られているような肉質。個人的には肉の味が濃く程よいクセもあり、先の北海道産よりも好きかもしれません。
国産羊の炙りユッケ。ラム肉推しの私としては大好きな味覚です。しかし量が少ない。ふたりで2口づつ食べたら無くなってもうた。
オーナーが茨城県の土浦出身らしく、彼の地で育まれた蓮根がイチオシとのこと。なるほど確かに旨い。しっかりと火を通してもシャクシャクとした歯ごたえが残り、大地を感じる味わいです。
国産羊のホルモン。「国産羊肉を1頭買いしている当店ならでは」との限定品。本日はレバーにハラミ、タンの組み合わせ。レバーは焼かずに生で頂きました。これが往年の牛レバーを彷彿とさせるような清澄な味わいでグッド。レバ刺しに飢えた際にはバンコクに行くまでもなく当店で間に合います。

ハラミとタンもそれなりに美味しいですが、そこそこの牛肉に比べると圧倒的な味覚があるというわけではなく、平たく言うと割高に感じました。
せっかくなのでテロワールを合わせて北海道のワインを注文。こちらは先のものに比べると値付けが若干柔らかい。
限定品のラムバーグ。ラムのハンバーグなのですが、想像していたポーションではなくチコリに載せた一口サイズでした。

お会計はふたりで20,000円弱と想像を絶する高さ。このお店に恨みがあるわけでも何でもありませんが、さすがに費用対効果が悪すぎです。

やはりジンギスカンという、カウンターで切って焼くだけの調理に私は付加価値を感じることができません。神田の味坊であれば、羊肉「料理」を楽しんだ上で支払額はひとり2~3千円で済むという事実に頭を抱えてしまう。もちろん肉質が全然違うのが支払い金額の差分の根拠でしょうが、そうであれば同じ食材を用いてきちんとしたビストロで羊肉料理を食べたい。そういう食事を、私はしたい。


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