前菜は海の幸のムースを選択。が、失敗。ゆるふわとしたカマボコのような食感であり、パっとしない舌触りです。味そのものの海の幸というよりはまさにカマボコであり、決して不味くはありませんが、フランス料理店で食べたい味覚からは程遠く、 沖縄の「楽しんで銀座パリ」のような方向性を感じてしまう。
パンは標準的なもの。ひとつ食べるとまたひとつ給仕の方がサーブしてくれます。
メインにはスペシャリテの「地鶏の豚足包みロースト」。地鶏を豚足で包み込んでローストするという、面白い試みです。
表面はローストというよりもカラりと揚がっているような食感。内側にはじっとりとした豚足のゼラチン質に、奥行きのある鶏肉の味覚が弾けます。これは素直に旨い。ソースもコッテリとした王道系のソースであり、昨今のチャラい系フレンチとは対極に位置するフランス料理でした。
デザートはナシのタルトとプリン(?)。いずれも瑞々しい梨の味覚がしっかりと残ったものであり、1,600円のランチセットでこのクオリティの甘味が出るのは嬉しい限り。
コーヒーで〆てごちそうさまでした。繰り返しになりますが、1,600円という価格を考えると費用対効果が良いのは間違いありません。予約ナシで入れましたし、子連れもOKですので、普段使いにちょうど良いお店でしょう。
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- ALLIE ←ワインという食事の知的部分を担うソムリエの重要性を再認識させてくれるお店。
- ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
- 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
- RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
- ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
- ブラッセリートモ ←和魂仏才、リーズナブル!
- タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
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